兄弟・姉妹の問題

兄弟や姉妹に大きな差がある時、親としてどのように接すべきなのか【長所や短所】

2018/09/27

同じDNAではあっても兄弟や姉妹でまったく異なる人間になることは珍しくありません。

むしろ兄はとっても優秀なのに弟があまり頭がよくないとか、あるいは妹はモテて結婚もしたのにいつまで経っても姉にその気配がない。

このような時、親としてどのよに接するのが良いのでしょうか。


兄弟や姉妹の差は本人からすればあんまり意識していない

兄弟姉妹の比較

兄弟や姉妹は親にとっては同じ「息子・娘」になりますので、同じような存在だと錯覚してしまいがちです。

そのため、どちらか一方が優秀な場合、ついつい比較して「何でお前にはできないんだ」といった態度を取ってしまったり、ここまできつくはないものの、暗にそのような言葉を発してしまうこともあるのではないでしょうか。

そのような言葉を発する気持ちは、親としてはよく分かります。

親としては「同じように育てたんだから、どっちかが出来るならもう一方だって出きるはず」と思ってしまいがちです。
そのため、出来ない方に対して「兄は出来ているのに!」「妹は出来ているんだよ!」といった強い言葉を投げかけてしまいがちですが、これらは「親」としての見方でしかありません。

当人にとっては兄の出来が良いとか、妹の出来が良いといった事実はいくら兄弟の話であっても「自分の話ではない」のです。

安易に比べられても嫌な気持ちになるだけではなく、むしろ毎回のように同じようなことを言われるので次第に親と話すのも億劫になってしまうのです。

結果、更に親とのコミュニケーションが疎遠になってしまいますので、親からすると余計出来の悪い兄弟に対して「もっと頑張ってもらいたい」という気持ちになってしまうのです。

兄弟、姉妹でも別人格として接してあげましょう

兄弟を比較

いくら兄弟や姉妹だからといって、得手不得手までまったく同じではありません。

理数系が得意な兄に対して、弟は美術や音楽が得意というケースは決して珍しくありません。

同じ兄弟ではあっても、ましてや親としては同じように育てたつもりではあっても兄弟は別人なのです。

まずは親として、兄弟や姉妹ではあってもそれぞれ別人格だという点は最低限弁えておかなければなりません。

「お兄ちゃんはできていたよ!」や「妹が出来るんだからできるでしょ!」といった叱責は、残念ながら逆効果です。

言われた側としても「おれはお兄ちゃんじゃないんだし」「私は妹とは違うんだから」としか思わないのです。

これで済めばまだ良い方で、ともすれば「結局自分のことなんて見てくれていない」という気持ちになってしまうのです。

親として期待したい気持ちはよく分かりますし、ましてや兄弟や姉妹の一方が出来ているのであればもう一方も出来て当然だとの思いから、出来ない方に対して厳しく当たってしまうのも理屈としては分かります。

しかし、兄弟や姉妹でも別人格です。
この点はいくら親であっても忘れてはならない部分なのです。

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幼少期は特に兄弟、姉妹間の比較は控えるようにしましょう

幼少期の兄弟

大人になれば少々事情も変わりますが、まだまだ子供たちが高校生くらいまでであれば、兄弟や姉妹を比較すべきではありません。

まず、この年齢は兄弟や姉妹だけではなく、他人と比べられることを嫌います。

多感な思春期は誰もが自己顕示欲があります。自己顕示欲を抑えられず、気持ちとして出してしまう子もいれば、自己顕示欲そのものはあるものの、ぐっと抑えている子もいます。

どちらのタイプになるのかは性格によって変わりますが、思春期の子供たちは誰もが自分のことを認めてもらいたいと思っています。

誰かと比較した上でではなく、あくまでも自分自身の存在を一人の人間として認めてもらいたいとの気持ちもあれば、他人よりもこんなことが出来るといった、「凄い部分」を見てもらいたいと考えています。

大人から見れば、子供の自己顕示欲など可愛いもので、そもそも個性にさえなっていないと思うことでしょう。

子供が得意満面に語ってくれたとしても、大人からすれば内心では「そんなことは知っている」「今更言うな」といったことが多いでしょう。

しかし、子供にとっては誇るべきことなのです。

そのような話を通して、自分自身のことを認めてもらいたいと思っているのです。

言葉だけではなく、行動に関してもです。客観的に見れば誰もができることでも、「自分だからできた」「自分じゃないとできないこと」だとの思いを抱いているのです。

くだらないなと思うかもしれませんが、そこで「そんなこと誰でも出来る」という言葉は禁句です。なぜなら、子供のアイデンティティを崩壊させます。
主張するということは、認められたいからです。

もしもそこで認めなければ、「何をしてもダメだ」という気持ちにさせてしまい、人格形成そのものにも悪影響を与えます。

結局何をしても認められないなら何もしない方が良いと消極的になってしまったり、どうせ自分なんて別にたいしたことがないといった自虐的な考え方をするようになります。
このような事情があるので、兄弟だけではなく、他人と比べてあれこれ言うのは控えましょう

成人しても禁句なこと

成人した姉妹

大人になれば子供たちも人生経験によって精神的にも落ち着きがでてくるものです。

子供の時には通じなかった冗談も通用するようになりますので、兄弟同士であれこれ比較したとしても、笑って話を聞けるようになるでしょう。

「兄貴の方が頭が良いな」と言われた弟も「育て方のせいだよ」と上手く切り返せるようになるでしょう。

それでも禁句があります。男性兄弟の場合は結婚と仕事・収入。女姉妹の場合はやはり結婚と子供です。
男性の場合、仕事や収入はアイデンティティとなります。

どのような仕事をしているのかや、どれくらいの収入があるかが男としての魅力の一つであると分かるようになれば、兄弟で格差が生じている場合、一番比べられたくないなと感じてしまうものです。
姉妹の場合はやはり結婚です。

女性の社会進出が珍しくなくなっている今の世の中では、女性の幸せは結婚だけではありません。
しかし、親世代からすると女性の幸せはまだまだ「子供を作ること」との認識が強いので、どちらか一方だけに子供ができると、どうしても「次は妹だね」「貴方もそろそろ妹を見習って結婚して子供を」といった言葉が出てしまうのです。

親としての気持ちはよく分かります。孫の顔を見たいという気持ちや、結婚することで一人の女として自立してもらいたいなど、親心も多々あるとは思いますが、姉妹で比べると、幼少期よりもかえって厄介な話になる可能性もあります。

なぜなら、大人になっているので「こういったことを言ってくる親とは距離を取ろう」という防衛本能を持つようになります。

あれこれ言われるくらいなら距離を置いた方が良いという、人としてごく当たり前の気持ちがありますが、親であるため、どうしても憎悪も人一倍になってしまうのです。

赤の他人であれば憎しみにまで至らず、ただ距離を取るだけで済むものの、なまじ距離が近い親であるため、怒りや悲しみなど様々な感情が渦巻き、距離を置くことになってしまうのです。

この場合、修復することがとても難しいので、結婚、子供に関して姉妹での比較は控えるべきです。

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短所も長所も全ては個性として向き合いましょう

子供を抱きしめる父

子供の短所はどうしても目立つものです。

ましてや同じ兄弟や姉妹ができているとなれば、短所の改善も簡単だろうと思ってしまいがちです。
しかし、子供にとっては難しいからこそできないのです。

できないものを「できるだろ」と言った所でできないものはできないのです。

兄弟や姉妹ができているという理由で短所を補おうとするのではなく、長所の部分をこそ、認めてあげるべきです

子供に対しては期待感もあるので、長所よりも短所が目に入ってしまい、改善するようにと思うのもよく分かります。

しかし、兄弟や姉妹は別人格として、一人一人としっかりと向き合うべきです。
弟も妹もは「兄や姉の次に生まれた二番目」ではなく、一個人です。親からすれば二番目でも、本人にとっては関係ありません。

兄や姉の方が期待通りではないとしても、弟や妹と比べて「もっとできるはず」と思うのはナンセンスです。
それは兄や姉が劣っているのではなく、弟や妹が優れていると考えるべきで、比較してあれこれ考えるのは当人のアイデンティティを傷つけてしまいます。

兄や姉への過度な期待値も控えるべき

親として、子供の存在が嬉しいのはよく分かります。

そのため、どうしても一番上の子に対しては過度な期待をしてしまいがちです。
期待するうからこそ、厳しく当たってしまうケースもあれば、ちょっとしたことでも怒ってしまったり。

その点二番目に対しては期待値がそこまでではないので、普通に接せられるという親も多いです。
この歪んだ期待値のおかげで、兄や姉よりもむしろ伸び伸びと育てられた弟や妹の方が成績が良かったり、自由闊達に成長するケースも見られます。

期待は親として当然ですが、期待はあくまでも独り善がりなものだと認識しておくべきです。
子供を生んだのは親ですが、子供には子供の人生があるのも事実です。

過度な期待がプレッシャーとなり、親の顔色ばかりを窺うような人間になってしまうこともよくあるので、まずは子供と期待を抜きに、真剣に向き合うよう努めましょう。
兄弟や姉妹は、「別人」です。

まとめ

兄弟や姉妹は親としてはどちらも可愛いものですが、どちらか一方が良いとどうしても欠点が目立ってしまうものです。

しかし、どれだけ欠点があるとしても自分の息子や娘であることは変わらないのです。

むしろ親からだけではなく、周囲からも「兄弟なのに違うね」「姉妹なのにね」と言った言葉を投げかけられている可能性があるのです。

無責任な第三者のそのような視線から子供を守れるのは親だけです。

差があるとしても、どちらかが劣っているのではなく、どちらかが優れているだけ。このように考えて、兄弟や姉妹とは平等に接するよう努めましょう。

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