しつこい放置子への対処法と自分の子供への説明・ケアのスタンス
近所に放置子がいると、トラブルが起こる何度ということもあるものです。
放置子とは、一定期間、親から監視されていない状態の子供のことを指しますが、一見何の問題もないように思えて実はこの放置子は様々な問題をもたらしてしまうのです。
それならば、もしもしつこい放置子がいた場合、どのようなトラブルが起こる可能性があるのでしょうか。
また、どのような解決方法があるのでしょうか。ここでは、しつこい放置子によるトラブルとその解決策について紹介します。
目次
しつこい放置子によるトラブル
自分の子供がなかなか帰ってこない
親がなかなか帰ってこないという理由によってその家の子供が放置子になっている場合、自分の子供とその子が仲良くしてしまうと、自分の子供がなかなか家に帰ってこないという現象が起こることもあります。
放置子にしてみれば、例えば5時に友達が家に帰ってしまってもその後数時間は1人で過ごさなければいけないのです。例えばその子供が8時や9時になっても親が帰ってこないという状態になっている場合、友達が5時に家に帰ってしまったらまだ3時間も4時間も1人で過ごさなければいけませんよね。そのような場合、やはり友達を引き止めようとするのが一般的です。
まだ遊ぼうよ、まだ帰らなくても大丈夫だよ、などと様々な甘い言葉を並べ立て、友達を家に帰らせないようにすることもあります。ですから、親の中には自分の子供が放置子で遊ぶことを快く思わない場合もあります。
放置子に甘えられてしまう
もしも自分の子供がなかなか家に帰って来ず、「◯◯ちゃんに引き止められた」「あの子は20時位になっても家に帰らない」などという話を聞いたら、あなたは一緒に公園に行ってその子に会ってみようと思うのではないでしょうか。そんな夜遅くまで子供がいるなんて危ない、かわいそう、と思いますよね。それは人間として正しいことです。
しかし、そんな放置子に同情してしまい、「お母さんが帰ってくるまで家にいたらいいよ」「今日は家で晩御飯を食べていく?」などと声をかけてしまうと、次の日から同じように家に行きたがったり、晩御飯を食べようしたりするのもコーチの特徴の1つです。
いくら子供が1人で遅くまで公園にいるなんてかわいそうだからと思ったとしても、毎晩のように知らない家の子供の面倒をみるのも大変ですよね。中には家に帰ろうとする子供の後をついていってしまう、知らない間に家に来て庭で遊んでいる、などということもあります。
放置子は親から十分な関心を注いでもらっていないということがありますので、周りの人間が興味を示すと、甘えてしまう、頼ってしまう、ということが起こるのです。
放置子が勝手に家まで来る
放置子の中には、自分の親から関心を持ってもらえない子供も少なくありません。ですからそのような場合、その子供は関心を持ってもらえるということに執着する場合もあります。
例えば、あなたの子供が放置子と仲良くなり、あなたがなかなか帰ってこない自分の子供を心配して公園に迎えに行ったとしましょう。そんな時やはり人間としては8時まで親が帰ってこない、8時まで家に入れない、などという子供のことが心配になりますよね。
そこであなたが「じゃぁ、お母さんが帰ってくるまで家にいる?」などと言ったとしましょう。そしてその子を連れて家に帰ったとします。
するとしつこい放置子の場合、翌日もあなたの家にやってくるでしょう。自分の子供が家に帰ってくる時、遠慮なくついてくるかもしれません。
例えば5時に自分の子供が帰ってきた場合、その後は夕食の時間となります。そうなれば一緒にご飯を食べようとすることもあるかもしれません。
家に上がるとなかなか帰らない
人によって違いますが、放置子の中にはとにかく家に上がりたがるという子もいます。自分の家になかなかいられない、自分の親から相手にされていない、自分の親から「邪魔だからどっかに行け」などと言われている、などという場合、とにかく人からの愛情や関心に執着します。そして家庭というものに執着してしまうこともあるのです。
毎日のように家に来る、いちど家に上げてしまうとなかなか帰ろうとしない、という子供になってしまうとなかなか厄介ですよね。
中には休日、朝から家に来る、鍵を開けようとする、庭に入り込んでくる、などということもあるものです。ここまでなってしまうとどうしようか悩んでしまいますね。相手が子供だからこそ大した問題に感じないかもしれませんが、勝手に人の敷地内に入り込んでくるというのは不法侵入に当たります。本来ならば警察沙汰になってしまうような問題なのです。
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しつこい放置子の対策
本人の親に相談する
子供がなかなか家に帰らない場合、真っ先にするべき対応はやはりその子供の親に話をするということです。どうしても敬遠してしまいがちな解決策ではありますし、解決策にはならないかもしれません。しかし、やはり親と話をするということが今後の為にも必要になります。
放置子の親の中には常識が欠けている人も少なくはないと言われています。例えば「お宅の子供が家によく来るんですが」などと言えば「あ、いつもお世話になっています、これからもよろしくお願いします」などと言われてしまうこともあるでしょう。そうなってしまえばなかなか次の言葉が言い出せない、という経験をした人も決して少なくはありません。
また、家に行っても誰もいない、電話をしても誰も出ない、家にいるはずなのに明らかに無視をする、などという保護者もいます。どうしても自分の子供について話をされるということがわかっている場合、都合が悪いために相手をしない、いないふりをする、というのはよくあることなのです。
だからこそ、親と話をするというのは本来の解決策にはならない可能性もあります。
しかし、これで解決しない場合に次のステップに進みますが、親に話をする努力をせずして次のステップに進むことができません。だからこそ親と話をしようとすることが必要なのです。
児童相談所に相談する
いちど親に相談した上でなかなか親が相手をしてくれない、話にならない、などという場合はやはり児童相談所に相談する必要があります。児童相談所に相談するというのは一般的には通報するということになりますから、なかなか勇気が出ないという人もいるでしょう。
しかし児童相談所というのは児童保護する場所であり、そのような放置子は社会のためにも良くありません。そして何よりも、放置子自身の将来の為にも良くありません。
また、児童相談所に連絡をするときには親の話もまとめてするようにしましょう。放置子の場合、その子だけの問題ではなく親にも問題があります。ですから可能であれば親と話をしてもらわなければいけません。
ちなみに警察に相談するという方法もありますが、基本的に警察は何か起こってからでなければ動いては来れません。ましてや相手が子供になれば、警察は真剣にならない場合もあります。ですから警察に相談するということも可能ではありますが、あまり期待しない方が良いでしょう。
学校の担任やケアサポートさんに相談する
もしも子供の名前等が分かっているのであれば、学校に相談するという方法もあります。担任の先生に話をし、匿名で苦情が来たということにして注意をしてもらったり、保護者に話をしてもらったりということも可能です。基本的に本人に話をしても無駄でしょうから、保護者に話をしてもらわなければいけません。
ただし、学校側としても「自分たちも困っている」「申し訳ありません」などというだけで相手にしてくれないこともあるかもしれません。学校にとってもトラブルには巻き込まれたくないという気持ちがありますから、自分たちも関わりたくないと思い、一生懸命避けようとすることもあるかもしれません。しかし、学校に一報を入れておくということも重要です。
その子の親も変わっているかもしれない
このままでは大変だということでその放置子の親と話をしてみようと思うこともあるのではないでしょうか。しかし、この手の子供の親は非常に厄介でもあります。
まず、自分の子供が面倒を見てもらっているという感覚が欠けている場合があるのです。
そのため、「あなたの子供を家で面倒見ている」などと問いかけだとしても、「いつもお世話になっています」「これからもどうぞよろしくお願いします」と言われてしまう人も少なくはありません。むしろありがとう、これからもよろしく、という感じでお世話になる気満々、という親も決して少なくは無いのです。
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自分の子供に対してできること
子供の前でその子の悪口は言わない
もしも自分の子供がその放置子と仲良くしている場合、どうしようかと悩みますよね。家に帰ってくる時間帯のことであれば、「あなたは5時には帰ってきなさい」ということができます。しかし、その方違家まで遊びに来てしまった場合、そしてかなりしつこい対応をされた場合、むげに追い返すわけにもいかないということがあるかもしれません。
いかなる場合であったとしても、子供の前でその放置子の悪口は言ってはいけません。家に毎日のように押し掛けられ、なかなか帰って来れないとなると嫌になってしまうこともあるでしょう。しかし、やはり子供の前では悪口はいうべきではないのです。特にその子供の友達のことであるならば、悪口は避けるようにしましょう。
そして子供の前での発言には気をつけましょう。子供は自分の親が言っていたことを外でいうことがあります。
つまり、子供の発言を聞けば親が何を言っているのかというのがわかるのです。だからこそ、自分たちの身を守るためにも子供の前での発言には注意する必要があります。
放置子の問題について説明する
場合によっては家にしつこく遊びに来る子の放置子を折り返さなければいけないということもあるかもしれません。しかしそのような場合、ただ単にその子供追い返すだけではなく、自分の子供に対し、その子供の何が問題なのかということを話す必要があります。
子供にしてみれば、自分の親が友達の文句を言っているというのは悲しいものです。しかもその理由がわからなければなおさら親に対して不信感を抱いてしまうかもしれません。だからこそ、せっかくの機会だと考えてその何が問題なのかということを子供に伝えることが大事なのです。
自分の子供には約束を守らせる
多くの人は、自分の子供に対して「何時には家に帰ってくるように」「よそのお宅にお邪魔したら必ず後で報告するように」などとしつけをしますよね。放置子にはそのような常識が身に付いていないことが多いため、そのような子供をお手本にしてしまうと自分の子供が約束を守らなくなる可能性があります。
だからこそ、自分の子供には何時に家に帰ってくるのかちゃんと教え、もしも自分の子供がよそのお宅にお邪魔した場合は必ず報告するようにいうなど、しっかりとしつけをしましょう。
こんな時だからこそ、「あのような行いはダメなんだ」としっかり教える必要があるのです。子供は理路整然と説明すればしっかりと理解をするものです。子供だからわからない、などという事はありません。だからこそしっかりと説明するようにしましょう。
まとめ
いかがでしょうか。しつこい放置子は非常に厄介ですから、つい子供相手に声を上げてしまうということもあるかもしれません。しかし、まず自分は大人として落ち着くということが大切です。必ず解決策はありますので、子供相手に怒鳴ったり、という事はいただけません。
さらに、必要に応じて地域の人でするということも大切です。地域毎には自治会というものがあり、自治会長などが入ることもありますよね。もしもその放置子の家が自治会に入っているのであれば、自治会に相談するということもありでしょう。
もし仲良くなってしまった場合は、「放置子がいたらどう接したら良い?仲良しになってしまった場合の改善策とNG行為を知っておこう!」も読んで対策をしておくのが良いと思います。