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夫婦ゲンカから仲直りする方法。夫婦ゲンカが絶えないときはここを見直そう

2018/09/27

夫婦ゲンカで上手に仲直りするには

夫婦とはいえひとりひとり違う人間。ときにはケンカをしてしまうのは当たり前です。でも、ケンカはパワーを消耗するもの。できることなら長引かせたくないですよね。

ところでみなさん、ケンカの背景にある感情って何だと思いますか? そう「怒り」です。では、どんなときに人は「怒り」を感じるのでしょうか? 精神科医の水島広子さんの著書「大人のための困った感情のトリセツ」によると「怒り」は「本来あるべき状態との不愉快なズレがあるサイン」なんだそう。
たとえば

  • 「旦那さんにもっと育児に参加してほしい」のに「自分のことを優先される」
  • 「仕事で疲れているから休みたい」のに「奥さんから興味がない話を延々と聞かされる」

といった場合です。

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このように自分が思っているとおりに物事が運ばないときに、人は「怒り」を感じます。
「怒り」を感じるとつい、そのまま相手にぶつけたくなりますよね。でも、それでは根本的に何も解決しないと水島先生はおっしゃいます。怒りのままに思いをぶつけると、どうしても攻撃的になりがち。
人間は攻撃されたと感じると、生理的に自己防衛反応を起こすんだとか。

たとえば反撃したり、自分を正当化したり、逃げたり。相手の言い分に耳を傾ける余裕なんて、なくなってしまいます。この状態がケンカです。仲直りをするためには、互いに「怒り」を鎮め、相手の話に耳を傾ける態勢を作る必要があります。

では「怒り」を鎮めるためには、どうしたらいいのでしょうか? 怒りを感じると、人の体内では「ノルアドレナリン」というホルモンが生成されます。「ノルアドレナリン」の通称は「怒りのホルモン」。「ノルアドレナリン」が分泌されることで、交感神経が活性化され、意識が冴え、集中力が高まり、物事に対処するための戦闘態勢が整います。
「怒り」を鎮めるためには、過剰に分泌された「ノルアドレナリン」を抑える必要があるのです。

その役割を担うのが通称「幸せホルモン」と呼ばれている「セロトニン」。「セロトニン」には「ノルアドレナリン」の分泌をコントロールし、自律神経を整える働きがあります。「セロトニン」を分泌するためには「太陽の光を浴びること」「呼吸」「リズム運動」が効果的です。

こうした体のメカニズムをふまえると、上手に仲直りするための秘訣は、怒りをぶつける前に気分転換を図ることです。陽の光を浴びながら深呼吸をしたり、散歩をしたりすることでセロトニンの分泌を増やしましょう。一方で、相手の怒りを鎮めるためには「ごめんなさい」を先に言ってしまうのも手です。

また、我慢が爆発してケンカになる前に、日頃からコミュニケーションを取り、価値観のすり合わせをしておくことも大切です。

何度も夫婦ゲンカしてしまう時は原因をはっきりさせよう

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第1章ではケンカのもとになる感情が「怒り」であることをお伝えしました。でも「怒り」の裏には、さらに別の感情が隠れていることがあります。たとえば旦那さんが家に帰るのが遅い日が続いたとき。
「もっと育児に関わってほしいのに飲み会なんて行かないでよ!」なんて怒りたくもなりますよね。この感情は一見「怒り」のように思えますが、その裏には「ひとりで育児をするのが不安だ」という感情や「いっしょに過ごす時間が少なくて寂しい」といった感情も隠れているのでは? 

そうした裏の感情に気づかずに「怒り」という形で相手にぶつけると、相手は責められたと感じて自己防衛体勢に入ってしまいます。重要なのは自分の本当の感情に気づき、伝え方を変えることです。精神科医の水島先生によると「怒り」に化ける感情は主に3つ。「不安」「悔しさ」「寂しさ」です。
ここからは夫婦間でやりがちな言い方に照らし合わせながら「怒り」を含めた4つの感情の対処法について、ご説明していきます。

【怒り】

<正体>
「本来あるべき状態との不愉快なズレ」に「困っている」心の状態
<対処法>

  • セロトニンの分泌を増やすために、からだを使って怒りを鎮め、考える余裕をつくる(深呼吸、散歩など)
  • 「怒り」をノートに書き出し、自分の感情を肯定してあげる
  • 相手を責めるのではなく「困っているから助けてほしい」と言い方を変える

<例>
NG「こっちは家事と育児で手が離せないのに、勝手にひとりででかけないでよ!」
OK「ひとりで家事も育児もこなせる自信がなくて困ってるんだけど…」

【不安】

<正体>
「安全が確保されていない」ことに漠然とした「恐怖」を感じている心の状態
<対処法>

  • 不安を感じていることを自覚する
  • 調べることで不安要素をなくす
  • 調べてもわからないことは、みんな不安を感じるものだと開き直る
  • 安心して話せる人に不安な気持ちを聞いてもらう

<例>
NG「前の仕事を辞めるとき『また働くから』って言ってたのに、いつまで専業主婦やってるの?」
OK「俺の会社だって、今は安定していても、いつ傾くかわからない。片働きだと不安だ」

【悔しさ】

<正体>
「自分の尊厳」が「傷ついている」という心の状態
<対処法>

  • 人と比較して劣等感を感じている場合、人生を取り替えても、その人になりたいのか考えてみる
  • 唐突な言葉や情報で自尊心が傷つけられた場合、日常生活に集中し衝撃を鎮める
  • それなりにがんばってきた自分を「今はこれでいい」と認め、これからできることを考える

<例>
NG「私より収入が高いからって偉そうにしないでよ!育児と家事と仕事の両立がどんなに大変かわかってるの!?」
OK「いつも稼いでくれてありがとう。私はあなたほど稼げないけど、私なりに努力しているんだ。年収だけで判断されるのは傷つくな」

【寂しさ】

<正体>
「つながり」を感じられていない心の状態
<対処法>

  • つながりは与えられるものではなく、自分で作り出すものだと考える
  • 疎外されていると思わない

<例>
NG「最近、料理も手抜きだし、部屋も片付いてない。仕事をして帰ってきた自分への気配りが感じられない」
OK「子どもが中心になるのは仕方がないことだけど、最近ちょっと寂しいよ」

このように自分の本当の感情を打ち明けるのは、少し気恥ずかしいことかもしれません。でも怒りで武装するより、ずっとスムーズに思いが伝わります。結果、ケンカも少なくなり、互いに余計なストレスを感じずに済むのではないでしょうか?

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夫婦の関係を修復しよう

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これ以上の結婚生活を続けるのは無理かも…。そんなところまできてしまっている方も、いらっしゃるかもしれません。でも、もし今からでも修復の余地があるとしたら、何ができるのでしょうか? 

それはやはり「会話」に尽きると思います。今までわかりあえなかったのは、一方的な伝え方だったからなのかもしれません。相手の事情や考え方を理解しないまま、求めすぎていたのかもしれません。

また、相手の言葉の裏に隠された本当の感情に気づかずに、的の外れた言動をしていた可能性もあります。たとえば奥さんが旦那さんに対して「家事や育児に非協力的なことが不満」と感じていても、そのもとになっている感情はさまざまです。

ある人は「育児をひとりで抱え込んでいる状況が不安」なのかもしれないですし、ある人は「専業主婦なんだから家事くらいひとりでやるべき、という夫の態度に悔しい」のかもしれません。こうした本当の感情に気づくためにも、相手の話をよく聞くことが大切です。つきあったばかりのころを思い出してみてください。相手のことを理解しようと、話にじっくり耳を傾けていませんでしたか? 相手に嫌われないよう言葉を選びながら、自分の思いを伝えていませんでしたか? 夫婦の会話でも、そういった相手優先の心配りが必要です。

そうして相手の感情が理解できたら、それぞれの感情に合った対応を試みましょう。

【相手の「怒り」への対処法】

「怒り」の正体は「本来あるべき状態との不愉快なズレ」に「困っている」心の状態です。相手の困っている内容がふたりで解決すべき課題であるならば、どうしたら解決できるのか、妥協点はないのか話し合いましょう。ただ、相手の言い分が価値観の押しつけになっている場合は、怒られる筋合いはありません。でも反撃はせず「あなたはそう思うんだね」と言って流しましょう。相手が感情的に怒っている場合は「ごめん」と先に謝ってしまうほうが、落ち着いて話をするきっかけを作れます。ちなみに、怒った相手に対して人格を否定するような言葉は絶対にNGです。

【相手の「不安」への対処法】

相手が「不安」を感じている場合は、ただただ温かく話を聞いてあげることが大切です。不安を解消してあげたいと、つい気の利いたアドバイスをしようと思うかもしれませんが、余計に相手の不安をかきたててしまう可能性があります。「がんばっているんだね」「そういうときは誰でも不安を感じるよね」と共感してあげましょう。

【相手の「悔しさ」への対処法】

気づかないうちに相手の自尊心を傷つける言動をしていないでしょうか? その根底には自分のほうが大変だという勝手な決めつけがあります。でも物事の大変さに、絶対的な尺度なんてありません。相手の自尊心を傷つけてしまった場合は、謝ったり、感謝したり。相手の今のあり方を肯定してあげましょう。誰でもみんな、それなりの事情の中でがんばった結果、今があるのです。

【相手の「寂しさ」への対処法】

相手が安心できるように言葉や態度で示しましょう。「今日はどうだった?」と気にかけるだけでも違うと思います。具体的にどうすればいいかわからない場合は「どうしたら安心できる?」と聞いてしまうのもありかもしれません。

「この人とは一生わかりあえない」と諦める前に、まずは自分の言動を変えてみましょう。ふたりは価値観が合わないのではなく、本音を打ち明け合えていないだけかもしれません。

【参考文献】
大和出版『大人のための「困った感情」のトリセツ』 

【参考URL】
マイナビニュース『心療内科医に聞く。怒りをコントロールする方法』
http://news.mynavi.jp/c_career/level1/yoko/2011/05/post_981.html

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