子供・教育・育児

育児放棄されている子供は見た目や行動に特徴がある。育児放棄をしてしまう原因を知り解決方法を知っておこう

親から育児放棄された子供は他の子に比べて色々な特徴があり、サインを出しています。子供の頃に育児放棄された子は成長にも影響が出てしまうので、大人達が早めの対処をしてあげる必要があります。

ここでは見た目や行動ですぐに判る育児放棄された子の特徴を紹介しつつ、育児放棄された子供の対処法などを紹介したいと思います。


育児放棄とは、どのようなことを言うのか?

育児放棄されいる子供

育児放棄(ネグレクト)は、両親が育児を放棄し、子供をほったらかしにしてしまう状態のことを言います。

子供の世話をせず、放置することにより、満足な食事や衛生管理を施すことができず、健康的な成長を妨げるリスクがあります。
さらに、精神面の成長においても影響を与え、人格が形成されにくいことや、発育に問題が生じることも。子供自身が自立することができる年齢になっても、その精神に大きな傷を与える危険性もあります。

育児放棄によって、子供が死亡してしまう事件もあります。親に悪意はなくとも、いつの間にか虐待してしまうこともあるため、この機会にぜひ知っておきましょう。

育児放棄は虐待に値する

放棄された女の子の後ろ姿

両親など、保護者に当たるものが子供を養育しないことは、虐待に値します。

暴力や性的虐待のような体罰とは異なりますが、心理的な虐待のひとつとし、厚生労働省より定義されています。
経済的にも問題なく、子供を十分に育てる環境でありながら、あえて育児を放棄をする家庭もあります。

一方で、家庭の貧困や知識不足によって起こることもあります。

この場合、家庭では虐待と認識せずに、虐待を続けてしまうことも。原因が大きく異なるため、同じ育児放棄であっても、解決方法については分けて考えなければいけません。

育児放棄の具体的な内容とは?

母に無視される娘

放置=「子供が必要であるものを提供しない」ことは虐待ではありますが、具体的にはどのようなことを行うと、育児放棄とみなされるのでしょうか?

一般的には、栄養・衣服・衛生面から発見することができます。
栄養ネグレクトは、子供に食事を与えない行為です。栄養失調や脱水症状が現れることが特徴でしょう。同じ年齢の子供に対し、身長や体重が少ないなど、体の発育から分かることがあります。また、脱水症状をよく引き起こす場合にも、充分な水分が与えられていないことが予測されます。

衣服ネグレクトは、は子供が身に着けている衣類から分かることがあります。洗濯がされていない、破れているなど、満足な衣類を身に着けていない場合には、育児放棄が疑われます。

また、下着や、乳児の場合には取り替えられないおむつから分かることも。異臭からネグレクトを嗅ぎ分けることもできるでしょう。

衛生ネグレクトは、衣類同様、衛生面に配慮されていないケースです。家庭内での不衛生な環境が、子供への虐待となることも。お風呂に入れない、汚れた環境で生活をさせるなどが該当します。

これらの内容のほかにも、安全を怠る行為もネグレクトに当たります。たとえば、暑い日に、車の中に子供を放置していくこと。数日、留守を任せることも危険な行為です。

病気を発症したにも関わらず、医療機関にて受診させずに悪化させるケースも該当します。乳児であれば、必要な予防接種を受けさせないことが、育児放棄とみなされることも。

教育を受けさせない、子供の情緒に関心を持たない、話を聞かないような行為も、子供にとっては虐待となります。

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積極的育児放棄

一口に「育児放棄」と言っても大きくは二つに分けられます。
それぞれ表面的には「育児放棄」ですが、育児放棄に至るまでのプロセスは大きく異なります。

育児放棄をしているのではないかと思ったら、育児放棄をしている点を咎めるよりも先に、育児放棄の種類に関して把握しておく必要があります。

1つ目が、積極的育児放棄。いわば自分が意図的に育児放棄をしている状況です。

子供が言うことを聞かないから育児へのモチベーションがなくなったり、あるいは思うようにいかないので育児が面倒になったり。

決して初めから育児放棄を行いたい訳ではなかったものの、どうにもならずに育児放棄になってしまうケースです。
少々言葉は厳しいですが、「確信犯的」に育児放棄を行っているのがこちらのタイプです。

消極的育児放棄

消極的育児放棄とは育児そのものは行いたいと思っているものの、自分自身に起因することで思うように育児ができず、結果的に育児放棄となってしまっている状態です。

例えば本当はしっかりと育児をしたいと思っているものの、経済的な理由から子供にお金をかけられなかったり、あるいは仕事に出ざるを得ないので結果的に育児放棄になってしまうパターンもあれば、病気があるので思ったように育児ができないなど、心身的な理由から育児ができないため、結果的に育児放棄の状態になっているパターンです。

このように、育児放棄には二種類あります。そして問題解決のための対処法は全く異なりますので、育児放棄の現実を見て悪戯に妻を叱責することは控えるべきです。

育児放棄を改善したいのであれば、どちらのタイプの育児放棄なのかを考察し、奥様や親族との協力が不可欠になります。
育児放棄の現実を目にして逆行して無条件で怒るのは解決を遠くさせるだけなので絶対に控えましょう。

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見た目や行動で判る育児放棄された子供

服装や髪の毛などに清潔感がない

砂場で汚れる子供

服装が汚れていたりボロボロになっている子、髪の毛が痛んでいたりボサボサになっている子は育児放棄されている可能性があります。

年頃の男の子でしたら外で服が汚れてボロボロになってしまう事はありますが、女の子の場合にはあまり服が汚れっぱなしになっている子は見かけません。また併せてお風呂に入れられてもらえずに体臭がする子はかなりの確率で育児放棄されている可能性があります。

私の妹が以前育児放棄をしていて育児放棄された子供を実際に見たことがありますが、他の子と比べて明らかに「おかしい」と思いました。ご飯も貰えてなかったのか痩せこけており、服も汚れて首元も伸びきった服を着用されていました。男の子でしたが髪の毛は伸びきっていて、ボサボサで女の子みたいな感じでした。

まさか自分の甥っ子が育児放棄されているとは思わなかったので発見が遅れてしまいましたが、見た目ですぐに判る程に邪険に扱われているので、見た目が明らかにおかしいと思ったら育児放棄を疑ってみると良いと思います。

背中にアザが有る

これは親が再婚をされた子供に見られる特徴なのですが、背中や腕にアザが有る子供がいたら要注意です。これは再婚した相手から虐待を受けている可能性もあり、よくある話では前の夫との間に出来た子供を引き取ったものの再婚相手の男性が子供嫌いで、再婚相手が子供に日常的に暴力を振るっていても見てみ見ぬ不利をしていたという話があります。

虐待する側は他の人間にばれないように行う為に、服で隠れそうな場所を狙って暴力を振るいます。その為、顔や手などの服で隠れない場所ではなく背中やお尻など服で隠れた場所を狙います。そのような子は日常的に暴力を振るわれているので腕や背中に日常的にアザが有ります。

活発的な子でしたら腕や足に多少のアザなどもありますが、背中にアザが出来る子供は少ないので体にアザなどを目撃したら育児放棄の可能性も疑ってみると良いと思います。

私の甥っ子も親から暴力を受けていたようで、背中の真ん中辺りにアザが出来ていました。姪っ子もアザが出来ている事は自覚していてアザをなかなか見せてくれませんでした。

雨で服が濡れてしまい急遽服を代える事になった時に背中を見る機会があったので気づきましたが、虐待を受けている子は親を庇ってなのか暴力を受けている事を大人には訴える事はしません。子供の体に日常的にアザを見つけたら育児放棄を疑ってみると良いと思います。

上手に笑えない子は要注意

むすっとした女の子

子供は好奇心旺盛なので楽しい事や嬉しい事があると表情をよく変化させます。嬉しい時には笑みを浮かべ、悲しい事があれば泣いたりします。きちんと育児をされている家庭では、親から色々な事を学び表情豊かな子供に育つのですが、育児放棄された子供は感情を表に出す事が苦手になっており、嬉しい事があっても笑う事が苦手になっています。

反対に悲しい事があれば泣く事が出来ますが、長年育児放棄された子供は悲しい感情すらも忘れてしまい、感情を表に出せなくなってしまっています。

私の甥っ子に誕生日プレゼントをあげた事があったのですが、喜びを表す事が出来なかったのですが、プレゼントを貰っても黙々としていました。「気弱な子」という印象を受けましたが、通常であればニコニコしながらプレゼントを開けると思うのですが、甥っ子はそのような行動をせずにプレゼントにもあまり興味を示していないようでした。

大人になるにつれて人前で表情豊かに喜ぶ事はなくなってきますが、小さい頃から喜びの表情を表せない子は家庭環境に何かあると疑っても良いと思います。

夜遅くまで外に居る

長靴の子

育児放棄されている子供の多くは家にはおらず外に居る事が多いと言われています。他の子供が家に帰宅しても外で遊んでいたり、コンビニ前に座り込んでいたりと家に帰りたがらないようです。

本来なら親が家に帰るように注意されるのですが、育児放棄されている家庭は子供の行動に感心がないので帰宅が遅くても誰も文句を言いません。また家に居ると虐待をされたりするので家に帰りたくないという子供も多く、暗くなっても自宅に帰らない子供は育児放棄されている可能性があります。

うちの甥っ子は妹の家に帰らずに私の家によく遊びに来ていました。私の家には親も居たので、てっきり祖父母が好きで遊びに来ているのかと思っていましたが、育児放棄されている子供は自宅よりも外に居たがる特徴があります。頼れる身内が居ない場合にはゲームセンターや繁華街などに遊びに行っているので、遅くまで外で遊び歩いている子を目撃したら要注意です。

育児放棄一歩手前の、放置子の可能性もあります。注意深く見守ってあげることが必要です。

食に異常な関心を示す

育児放棄されている子供は食事も満足に食べさせてもらえていない子も多く、食事に異常な程に関心を示す子が多いです。

育児放棄されている子は表情をあまり表に出さないのですが、食事の時になると大人しい子も感情を表に出すようになります。給食の時には人一倍おかわりをしたり、食べ物を取り合いするような子も多く見られるので「豊食の時代に食に貪欲だな」と感じたら育児放棄を疑ってみるのも良いと思います。

ただし成長期の子供はたくさん食べるので一概に育児放棄されているとは言えませんが、人と食べ物を奪い合ったり度を過ぎた食欲がある子供は疑ってみる要素になると言われています。

自傷行為が見られる

育児放棄された子供は「自分は必要とされていない」「生きている目的はない」といった感情になると言われており、リストカットや自分を傷つける事を簡単に行う事が出来ます。

小さい子供の内は自分の体を壁にぶつけたり、自分で殴ったりすると簡単な行為ですが、成長するにつれて命を絶つ子もおり、手首や体に傷がある子が居ます。子供は親に必要とされたい心理を自然と持っており、育児放棄されて育つと孤独感を感じるようになります。

人に対して攻撃的になる子もいますが、自分に対して攻撃的になる子供の方が多いので、無意識に自分を殴っていたり自分を傷つけている子供を見たら要注意です。

私の甥っ子は育児放棄されている時に、髪の毛をはさみで切ってしまったりしていました。他にも自分の服をハサミで無意味に切ってしまうなど破滅的行為が見られたので当時は原因も判らずに大変でした。

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育児放棄をしてしまう原因はなに?

虐待という認識がなくても、子供にとっては虐待の一種であることもあります。まずは内容を理解したところで、育児放棄をしてしまう原因について探ってみましょう。

貧困と知識不足が原因の場合

素足の男の子

貧困や知識不足の場合には、保護者も育児放棄、まして虐待をしているという意識がありません。

お金がないから満足いく食事を与えることができない、清潔な衣類に買い換えることができないということも。保護者自身も満足な衣食住を確保することができず、子供に与えることができないのは、仕方がないことと割り切ってしまうこともあります。

もちろん、医療費や教育費をかけることができず、子供を放置せざるを得ないということも。手当てが遅れて病気が進行する、学校に満足に通わせてもらえない、必要な道具を用意してもらえないなど、子供の心身に影響を与えることも多々あります。

特に母子家庭など、親がシングルであるケースに多く、頼れる他家族がいないことで、経済的に困窮してしまうことが原因となります。
十分な仕事に従事することができない、収入に対し、子供の数が多いなど、収入に対して生活費が追い付かないことも。借金を抱えている、収支のバランスを整えることができない場合にも、貧困を理由にし、虐待してしまうことがあります。

知識不足の場合には、親自身が幼少期に育児放棄を受けていた経験があることが原因になることがあります。また、周囲に頼れる人がいない、何かあったときにアドバイスを求める人がいないということも原因の一つに。

子育て支援サービスを利用する、行政に相談するという術を知らず、独自の方法で子育てを行った結果、育児放棄に繋がってしまうこともあり、保護者自身が、自分に知識が不足していることを認識していないケースも珍しくありません。

親の環境と家庭問題が原因の場合

スマホを見る男子

貧困や知識不足による育児放棄には、子供に対する愛情自体はあるのかもしれません。ですが、親の環境や家庭問題が引き金となっている場合には、保護者の精神的な問題により、深刻な育児放棄が行われていることもあります。

たとえば育児ストレスによって精神的に追い詰められている場合には、子供に愛情を持てないことも。真面目に育児を行っていたにも関わらず、ある時から育児ノイローゼを発症し、育児放棄を始めてしまうこともあります。

また、子供に障害がある場合や、重い病気を抱えている場合には、通常の育児以上の負担がかかってしまうことも。普段の生活と仕事、育児とのバランスがとれなくなり、ストレスから育てられなくなってしまうこともあります。

親自身が育児放棄をされていた場合には、自分の環境が間違っていたことを意識できず、子供に同じ環境を与えてしまうことがあります。

十分な家庭環境ではなくとも、「自分もこのような環境で育った」という間違った価値観で子育てをしてしまい、子供にとって虐待になってしまうこともあります。
大人が、自身の幼少期を振り返り、育児放棄をされていたということを認めるのは難しいもの。
無意識に子供に同じ環境を与えてしまうこともあります。

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積極的育児放棄になってしまう理由・原因

積極的育児放棄に陥っている人は、決して育児に対してのモチベーションがないわけではありません。

むしろあったのです。育児を頑張ろうとの気持ちがあったものの、自分の思い通りにいかないからこそモチベーションが低下してしまったのです。

「育児放棄」と聞くと大問題のように聞こえてしまいますが、日常生活の中でも自分の思い通りにいかないことが続けば次第にモチベーションも下がっていくのではないでしょうか?
仕事でも人間関係でも思ったように事が進み、結果が出れば自然とモチベーションも高まっていくものですが、逆に思ったように結果が出ないと次第にモチベーションも下がっていくものです。
育児とて同じです。

奥様としても決して最初から育児が嫌だった訳ではなく、自分なりに様々なことを思い描いて努力もしたことでしょう。しかし思ったように結果が出ないため、次第に育児に対しての自信を損ね、やがては育児放棄へと至ってしまうのです。

このような状況に陥っている妻に対して「何でしっかりやらないんだ!」と叱責するのは控えなければなりません。むしろしっかりやろうと頑張ったものの、結果が出ないことでモチベーションが下がってしまい、育児放棄へと繋がってしまったのです。

奥様の心理を知らずに闇雲に叱責したところで奥様の育児へのモチベーションが高まる訳がありません。
むしろ「分かってくれていない」との気持ちが芽生えるので、育児放棄だけではなく夫婦間の人間関係をも損ねてしまうことになりかねません。

子供への影響は?

一人で歩く女の子

栄養不足や適切な医療措置をし貰えなかった子供は、成長を妨げてしまい、同じ年ごろの子供よりも発育が遅れてしまうことがあります。
疾患を抱えたり、治らないケガを抱えて生きていくことになるケースも。

また、幼少期ほど、事故や病気によって命を落としてしまうリスクも増えてしまいます。実際に栄養不足によって餓死してしまう事件もあるため、とても危険な虐待の一種なのです。

体への影響がなくとも、言葉が喋れない、学力が低いという知的な部分に影響が出ることも。大人になってから教育で補えることもありますが、言葉の発育などは幼少期ほど重要なため、発見が遅れると回復が見込めないこともあります。

教育による育児放棄は、早期に発見しなければ手遅れになってしまうこともあります。
体や知的発達に影響がなかったとしても、心に深い傷を残してしまうこともあるでしょう。特に親からの愛情を知らずに育ってしまったケースは、他人とのコミュニケーションに不安を抱えながら生きていかなければなりません。

自分に自信が持てず、他社との距離感を図ることができず、学校や社会で苦労するでしょう。
自分自身が家庭を持つとき、悪意はなくとも、子供に十分な育児をすることができなくなってしまうこともあります。

自分が育児放棄をしているかもしれないと気づいたら?

机にうつ伏せで寝る子

育児放棄の内容と原因を知り、もしかしたら自分も?と気づいたら、信頼できる家族や友達、知人に相談をしてみましょう。

誰かに聞いてもらえることで、育児のストレスが減り、育児放棄をしてしまいそうになっていた自分を抑制することができるかもしれません。

また、他人に客観的に観察してもらうことにより、自分では気づけなかったミスに気づけることもあります。
小さな問題点を早期に片付ければ、幼い我が子を虐待してしまうリスクを抑えることができるでしょう。

もしも、頼れる人が誰もいない、誰にも知られたくないと言う場合には、支援センターや行政、自動相談所などに相談してみましょう。

この場合は電話だけでも相談ができます。育児に詳しい方に相談することにより、適切なアドバイスをもらえることも。きっと大きな励みになるでしょう。

経験豊富な方に話を聞いてもらうことは、安心した育児を行うためには必要なことです。独りよがりにならないよう、気軽な気持ちで電話してみてください。特に貧困が原因となっている場合には、早めに相談し、対策法を見つけるようにしてみましょう。

支援制度を知り、良い職場を見つけることも、育児放棄をさけることへと繋がります。現状で頑張ることを選ばず、変えることで子供を救う方法があることを知っておいてください。

ときには子供と離れ、自分の時間を持つのも大切なことです。常に子供と一緒にいることにより、精神的ストレスを抱えてしまう方も多くいます。

預けられる場所に子供を預け、距離を置いて自分を見つめ直す時間を持ってみましょう。ずっと近くにいるより、距離をとることで新たに見えてくることもあります。放置することが虐待と言われている育児放棄ですが、育児を続けていくためには、放置ではなく、少しだけ距離を置いて子供と自分を見つめ直すことも必要です。配偶者や両親、知人に思い切って相談してみることを始めてみてください。

また、家事代行サービスや託児所を利用することは悪いことではありません。積極的に活用し、子供への正しい愛情を育てるための方法として取り入れてみてください。

育児放棄の多くの原因は一人で育てようとすること、抱え込んでしまうことにあります。ぜひ頑張り過ぎず、周囲を頼ることを覚えておいてください。

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育児放棄された子を救う方法

証拠集めから始めましょう

証拠になるものは残しておく

実は育児放棄を立証する事は難しく、例え妻が育児放棄をしていて夫が育児放棄を理由に離婚をして親権が欲しいと思っていても、すぐに認められて離婚する事は難しいとされています。育児放棄は「しつけ」「教育」の為と言ってしまえば認められる事もあり、なかなか立証する事が難しいとされています。

また父親は子供の親権を得る事は難しいとされており、例え育児放棄を妻がしていても親権を得られない父親も多く居るようです。

ただし明らかに育児放棄をされているという事が立証出来れば離婚を認めて親権を得る事が可能なので、その為にも育児放棄されていたという証拠集めが重要になります。妻が育児放棄しているなら育児放棄している現状を写真に撮って置く事も大事です。

また妻が不倫をして育児放棄をしているなら不倫をしている証拠も親権を勝ち得る武器になるので、浮気現場の写真も有ると良いです。

私の甥っ子は食事がレトルト食品やカップラーメンばかりの生活だったようで、そのような食事を父親が写真を撮っていたようです。

たまにはレトルト食品やカップラーメンなどもあると思いますが、うちの甥っ子の場合には毎日そのような食事だった為に参考資料になったようです。父親側が親権を取る事は大変ですが、地道な証拠集めが親権を得る武器になるので些細な事でも写真に収めておきましょう。

とりあえず児童相談所に相談をしましょう

児童相談所に相談

「育児放棄されているのか確証が無い」「育児放棄されている光景を目撃したがどうしたらいいのか判らない」と思っている方はとりあえず児童相談所に連絡してみると良いと思います。

児童相談所は189番に電話する事でお住まいの児童相談所にかかるようになっているので、育児放棄を目撃したらまずは児童相談所に相談してみると良いと思います。これは将来離婚裁判をした際に裁判を優位に進める材料にもなるので、専門家に相談した実績を作っておく事も大事です。

児童相談所に相談する事で実際に相談員が自宅に訪れて家庭訪問をしてくれる事もあります。その時点で育児放棄がされていれば子供を救うことも出来るので、専門家に頼る事も大事だと思います。

また、通報は「もしかして虐待かも?ご近所のしつけ方法に疑問をもったときの対処法」でも紹介しましたが、まわりの大人の義務といえる部分もあります。思いやりを持って接しましょう。


極的育児放棄の対処法は夫婦だけでは難しいケースも

例えば経済的な理由で育児放棄になってしまっている場合、簡単に解決できる問題ではありません。問題の本質が分かったからと言って、ではすぐに所得が増えるかと言えばそんなことはありません。

育児放棄の原因が経済力だと分かったとして、では足りていない経済力をどのようにカバーするのかを考慮しなければ育児放棄の改善にはなりません。

現実的に考えると夫婦間で解決することがとても難しく、双方の親に経済的な援助を申し出るか、あるいは働いている間だけでも子供の面倒を見てもらえないかなど、夫婦以外の親族の協力がなければ解決は難しいでしょう。

経済的な理由だけではなく、奥様が病気がちなど身体的な理由による育児放棄も同様です。
育児をしたいと思っても体がついてこない状況です。

この場合もまた、どうすれば育児ができるのか現実的な視点で考えなければなりません。

どれだけ意欲があるとしても現実的には奥様一人では育児ができない状況である以上、やはり親族・身内を頼るか、あるいは奥様そのものの介護を依頼しなければならないかもしれません。

このように、消極的育児放棄の場合、「育児放棄となってしまっている原因」を察知し、その問題からアプローチしなければなりません。

育児をしていないという現実だけを見て「ちゃんと育児してくれ」と叱責するのは逆効果どころか、むしろ奥様の育児へのモチベーションを低下させてしまうことになりかねません。

育児放棄された子供のケア

長年育児放棄されていた子供はその親から切り離してもすぐには回復出来ません。

特に成長期に育児放棄されていた子供は心に傷を持ったままの状態になっており、その後の人間形成に悪影響を与えるとされています。育児放棄されて育った子供は将来、自分の子供も育児放棄をしてしまう方が多く、育児放棄の親から助け出した子供のケアが重要だと言えます。

育児放棄された子供をケアする施設もありますが、一番重要なのは「家族の愛情」です。育児放棄されていた子供は一般的には施設で育つケースがほとんどで、施設で育った子供の多くは親に憎しみや悲しみを持って生きていくようです。そのような子供の中には他人の幸せが憎く思うようになり暴力的な人間になってしまいます。育児放棄しているからといって、すぐに切り離す事が正しいとは限りません。

子供の成長の為にも離婚をする前にもう一度家族を形成出来ないのかをよく考えてから行動を起こす事も重要だと思います。

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もし自分の妻が育児放棄をしているなら

毎日仕事をしている旦那様にとって、育児は「妻がしてくれるもの」との思いが強いでしょう。

しかし、育児は夫婦の問題です。
育児放棄の問題と向き合う時に大切なことは、奥様だけに押し付けるのではなく「夫婦の問題」だと自覚することです。

夫としてできることはすべき

夫として育児に参加することは育児放棄の対処法の一つです。

育児放棄には二種類ありますが、どちらともに「一人では無理」との気持ちが根底にあります。

本当は夫にもっと協力してもらいたいとは思っていても仕事で忙しそうだからとか、育児にあまり関心がなさそうだからと問題を一人で抱えているケースも珍しくありません。
その際、夫としてどれだけ協力できるのかはとても大切です。

奥様の「味方」になってあげることが解決のカギ

育児放棄の解決のカギは、どのタイプの育児放棄であれ奥様の「味方」になってあげることです。

育児放棄を叱責するのではなく、それまでの頑張りを認めてあげた上で、ではその次に何をすべきなのか。
安易に叱責するのではなく、それまでのプロセスに感謝し、さらには夫として協力しなかったことを悔い改めることです。

まとめ

育児放棄(ネグレクト)とも呼ばれているこの問題は決して簡単な問題ではありません。

特に自分の妻や家族が育児放棄なのではと思った場合、決して他人事ではないだけに真剣に育児放棄について考えなければなりません。

育児放棄の問題解決は表面上だけ取り繕うことではなく、なぜ育児放棄になってしまったのかなど、様々な面から考慮しなければならないものなので言葉だけで改善できるものではありません。
もしも妻が育児放棄になってしまった場合、近所に育児放棄の子がいる場合、どのように対処すべきなのか把握しておくときっと役に立つと思います。

-子供・教育・育児