子供・教育・育児

子供が進路を自分で決められるようにする為に親にできること

  • どうやって未来のことを決めれば良いの
  • どうやって進路を決めれば良いの
  • 将来なりたいものなのかない

子供を持った親であれば必ずこんな質問を子供に投げられたことがあるはずです。未来のことを誰しもが自分で決めなければならない時が必ずやってくるものです。

ではどうやってその未来を決めていけば良いのでしょうか。ただ時の流れに任せておけば良いのでしょうか。それとも自分の経験を話してあげれば良いのでしょうか。親として子供にどんなアドバイスをして、どんなアプローチをすれば良いのでしょうか。

こんな悩みを持つ方のために未来の決め方、進路の決め方について説明していきます。


進路を探る前に自己分析をさせてみる

shushokukatudou

未来や進路を決定する際に、悩んでいるといっても「やりたいことがない、見つからない…」「やりたい仕事はあるけど大変そうだからやめておこう…」「専門学校で専門的に勉強したいけど、学校の先生には大学を薦められそう…」など悩みの内容も人それぞれ違うと思います。

しかし、どんな悩みに対しても少しずつ解決に向かわせることのできる方法があります。それは「自己分析」です。これは大学生なのが就職活動時によく使う手法です。

では実際に自己分析をする方法を説明していきます。

1、白い紙とペンを用意する

なるべく無地で大きなものが良いでしょう。

2、好きなこと、やりたいことをとにかく書き出す。

「サッカーが好き」「鉄道が好き」「お笑いが好き」「スマホが好き」「デザインに興味がある」「ゲームを作ってみたい」など思いつくままにとにかく書き出します。「友達たちと遊んでいるときが一番幸せ」「ご飯を食べているときの笑顔がいいと言われる」など、一見すると関係なさそうなものでもとにかく書き出します。なぜならここでは多くの「ポジティブなこと」を書き出すのがポイントだからです。

3、嫌いなこと、やりたくないことを書き出す

今度は先ほどとは反対のことをします。つまり「ネガティブなこと」を書き出すのです。「厳しそうな学校は嫌だ」「プライベートと両立できない仕事は避けたい」「進学先で友人ができなかったらとどうしよう」といったことを書き出していきます。

4、自分年表を作る

次に生まれた時から今までの自分史を作って行きます。
いつどのような出来事があったのか、それによって自分にどのような変化が起こったのかを書き出していきます。「6歳、Aちゃんと仲良くなったことにより、大人しいな性格から積極的な性格になった」「12歳、Bちゃんに誘われてバスケットを始める」「15歳、テレビで見たのをキッカケにマラソン観戦が趣味になる」などのように具体な内容を書いていきます。

5、書き出した内容を分析する

2と3をとにかく書き出すことによって「自分という人間」がわかり、4では「自分の人生で起きたこと、それの影響力」が分かると思います。この書き出した内容を分析していくと自分自身についての理解が深まっていくのです。

これらを踏まえて、もう一度未来や進路について考えてみるのです。以前よりもきっと考えがまとまりやすくなっているはずです。 もしひとりでやるのが難しいようならば、一緒になってやってあげる、兄弟や友達を誘ってやってみるものも良いと思います。そして、書き出した内容をお互いに分析し合うのも良い方法だと思います。そうすることでまた違った自分が見えてくるかもしれないからです。

自己分析をしたからといって終わりではありません。あくまでも未来の自分を決めることが目的だからです。

次は、自己分析を踏まえた「探し方」を紹介していきます。次の視点で考え、選ぶことでこれが決め手になるかもしれません。

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自己分析を踏まえた進路の決め方

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1、将来自分が就きたい仕事から考える

「映画を作りたい」「プログラマーになりたい」「芸人になりたい」「販売の仕事がしたい」など、将来就きたい職業が具体的に決まっている場合は簡単です。やりたい仕事が明確なので、そこへ進むために必要なスキルを学べる場所を選ぶと良いでしょう。やりたいことは明確だけどそれを目指すことを不安に思っていたり、自信がない場合は否定することなくそっとその子供を押し出してあげれば良いのです。

また職場体験やオープンキャンパスに参加するといったことも良い方法だと思います。体験実習や体験授業を受けることでより具体的なイメージが湧き上がり、目指したい仕事のことが深く理解することできると思います。それが一つのモチベーションになり前に進み出す可能性があるからです。

2、人生設計から考える

「27歳で子供を産んで、育児と仕事を両立させたい」「南国に移住して生活したい」など、将来の憧れや人生の理想がある場合は、「その夢を果たすためにはどうすればいいか」を基準に進路を考えていくのが良い方法です。

「27歳で子供を産んで、育児と仕事を両立させたい」のならば、それらを両立させやすいのはどんな仕事に就くべきなのか、どんな学びが必要なのかを考える必要があり、「南国に移住して生活したい」ならば、例えば海外でも活かせるスキル、住んでいる国に関係なくできる仕事を考えていく必要があります。
そう考えていくとやるべきことがより明確になってくるのです。

3、興味のある学びから考える

先ほど行った自己分析の中で「音楽が好き」「英語に興味がある」など、興味のある学びを白い紙に書き込んでいるかと思います。

「好き」「興味がある」という気持ちがなければ楽しく学ぶことも、学びを続けることも難しいものです。その「好き」という気持ちを大切にして、やりたい学びができる進路を選ぶという方法も決して間違いな方法ではなく楽しく充実した生活を送るためには良い方法となりえます。

4、得意なことから考える

興味のある学びも将来就きたい仕事も見つからない場合は、「得意なこと」もしくは「人から褒められること」また、「人から褒められたことがあること」などの中から探すことをお勧めします。得意だったり褒められたりするというのは、それだけ適正があると言えるからです。いわばこれが自分の「強み」となる可能性があるのです。

今の時点で納得していなかったとしても、得意なことであれば長く続けることができ、その過程で、やりがいや面白みを見つけることができる可能性があるからです。「得意なこと」「褒められること」を是非、思い出させてみてください。

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自分の進路は自分で決めさせる大切さ

最後について自分の進路は自分で決めさせる大切さについて説明します。
親としては自分の経験から子供の将来をと思ってついつい口出しをしてしまうものです。でも、最終的には必ず子供に最終的な決断をさせてください。

子供は、子供なりに自分自身の可能性を潜在意識の中で理解しているものなのです。何もせず放っておいても勝手に成長し潜在意識の中では、自分の将来を認識しているものなのです。

子供が自分の未来や進路を決める際には、可能な限り子供の意志を尊重してあげる必要があり、これが親として大切な役割とも言えます。もし尊重することをせず親の価値観のみ進路を勝手に決めてしまった場合は、非常に大きな反抗期、もしくは失望がやってくるものです。

場合によっては、反抗期が表面化しないこともあります。しかし、ひどい場合にはずっと恨まれ続けられる可能性があり、自分の未来や進路を親が勝手に決めたからこんなひどい人生になったんだと一生思われ続けることになってしまいます。家族としてこんな不幸なことはありません。

あくまでもアドバイスとして意見を述べ、決して強制してはいけません。その選択のメリットやデメリットについてやその選択をするとこのような危険があるとかといった程度で抑えるべきだと思います。最終的な判断は子供に任せてあげるのです。

また、何も言わないからと言って無言の圧力をかけることもよくありません。
バランスが大切です。表面上は、子供の判断に任せるように見せ、内心では、親の判断による道を進ませようとしても、結局のところ、親の判断の押し付けになってしまう可能性があるからです。そういった場合、子供が自分の自由な意志を発揮できなくなってしまうからです。

子供には、大人と同様に自分の人生を生きる権利があります。

また、多くの可能性を持っているものです。親の勝手な判断で子供の人生を狂わせないようにしてあげてください。

未来や進路を自分で決めさせれば後から親が勝手に決めたからこんな人生になったんだと言われることは決してなく、自分で決めたことで自分に責任があるとして、そのまま突き進んでいくはずです。子供というものは本当に困った時に助けを求めてくるはずです。そんな時にそっと手を差し出してあげれば良いのです。そうすることで子供は親に対して信頼を抱き、親への失望はもちろん、反抗期というものもなく、暖かく素敵な家族関係を保つことでできるのです。

最後に

人生とは決断の連続だと言えるほど多くの選択によって構成されています。日々小さな選択と決断によって人生が決まっていくのです。

それは日常生活の中のほんの些細なこともあれば、これまで考えてきた未来や進路の決定など人生を大きく変えてしまうような決断も含みます。そして人生が決断の連続だからこそ、自分で決断する力、自分で未来を決めさせる力を磨かせることでより豊かな人生を歩めるようになるからです。もし子供が自分から主体的に決断ができずに周りの意見や状況に流されてしまったらそんな惨めなことはありません。

なぜなら、そうした生き方は自分の中の責任感を薄れさせ、何か上手くいかなかったことがあったり、問題があったりした場合には言い訳をしてしまうかもしれません。親として失敗を恐れずに自分の子供に決断をさせましょう。

むしろ失敗の経験があるからこそ学べることもあり、より豊かな人間へと成長していくはずです。

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