子供・教育・育児

単身赴任中は子供にどういった影響が出る?子供・パートナーに対してできる事とは。

父親が単身赴任となってしまった場合、子供にどのような影響が出るのか気になることもあるかも知れませんね。

最近はインターネットなどが普及したことによって簡単に連絡が取れるようになりましたから、単身赴任によって出てくる子供への影響は昔ほどではなくなったと言われています。

しかし、やはり単身赴任を控えると子供にどのような影響が出るのか気になる親もいるのではないでしょうか。ここでは単身赴任をした場合に子供が直面する可能性があるトラブルとその解決策について解説します。


単身赴任が子供にもたらす影響

単身赴任

子供が寂しい思いをする

子供が寂しい思いをする

単身赴任をするのは母親よりも父親の方が多いですよね。やはり父親がそばにないということにより、子供はそれなりに寂しい思いをすることがあるかもしれません。

男の子であれ女の子であれ、例えば休日は家族で出かけたり、ということもあるものです。そんな時、友達はお父さんと出かけることがのに自分はお父さんが単身赴任で出かけているためにお父さんがいない、という状況が起こってしまったら、やはり子供は寂しさを感じます。

また、子供が幼稚園児などの場合は父親参観などもあるでしょう。そんな時、自分だけお父さんが来てくれない、などということも起こってしまう可能性があります。

どれだけ普段、お父さんの帰りが遅く、子供と会う時間がなかったとしても、子供はそれなりにお父さんの存在を感じているものです。もしもお父さんが単身赴任に行ってしまい、なかなか会うことができなくなってしまった場合がやはり子供は寂しいと感じるのです。

父親がいないと周りからからかわれる可能性

子供がちょっかいを出される

これこそあってはならないことですが、やはりお父さんが近くにないということで近所の人があまり嫌な噂を立てることも考えられます。例えば、もしもお父さんが単身赴任に伴って住民票を移してしまったりすると、現実的にお父さんがそこに住んでいないということになりますので、周りから「離婚したのではないか」と言われることが出てきてしまうのです。

人間は非常にお節介なものです。また、人間は面白い噂話が好きですから、例えば「あそこのご主人、最近見かけないね」「ご主人の車がないね」「最近あそこの子供がお父さんと遊んでいる様子を見たことがない」などとなってしまえば、単身赴任というよりも離婚したのではないかと考えるのは無理もないのかもしれません。

しかし、大人たちがこのような噂話を立てることにより、その子供たちもその噂話を信じるようになります。いつしか噂話は真実味を持った話となってしまい、子供に「お父さんいないの?」などという心ない言葉を投げかける子供たちも出てきてしまうものです。

最近ではシングルマザーも珍しくなくなりましたが、両親が離婚したのではないかといういらぬ噂を建てられてしまうことにより、子供が「母子家庭の子供」「父親がいない子供」というレッテルを貼られてしまうこともないとは言えません。こればかりは周りが注意するしかないのですが、このような問題が出てくる可能性もないとは言えないのです。

お父さんに相談できない

子供とお父さん

子供にとっては1番の相談相手は母親かもしれませんが、必要に応じてお父さんの存在は非常に重要です。特に子供が男の子の場合、同じ男性であるお父さんの助けが欲しいと思うのは当たり前のことですし、女の子であったとしても、もしもお父さんとの距離が近い子供であればやはりお父さんと話をしたい、ということがあるでしょう。

寂しいのとは違い、お父さんに相談できない、相談相手が近くにない、というのは子供にとっても精神的なダメージを与えてしまうことがあります。

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単身赴任中の問題の解決方法

家に戻れる計画を優先して立てる

新幹線で帰宅

どこで単身赴任をしているかということによっては、頻繁に家に帰ってくるというのはできないかもしれません。また、若い夫婦の場合はそこまでお金がないということもあり、金銭的な問題によってむしろお母さんがお父さんに「頻繁に帰ってくるな」ということもあるかもしれませんね。

しかし、もしも幼い子供がいるのであれば、それなりに家に帰ってくるというのは大切なことです。お父さんが遠くから自分のために帰ってきてくれると子供に感じさせることが非常に重要ですし子供もお父さんに会えることによって家族の絆を深めることが可能になります。さらにお母さんにとっても、お父さんが単身赴任で家にいない時はお母さん1人で子供たちの面倒を見なければいけませんから、なかなか大変なこともあるでしょう。

お父さんが家に帰ってきてくれればお父さんが子供と遊びに行ってくれるかもしれません。そうすればお母さんも自分の時間を持つことができるようになり、ストレスが減りますよね。ストレスがかかってばかりではなかなか頑張ろうとは思いません。

お父さんが少しばかり育児を手伝ってくれたら、お母さんもリフレッシュすることができ、これからも頑張ろうと思えるのではないでしょうか。

多様な連絡手段を持って接触頻度を上げる

スマホで連絡

子供自身がお父さんと連絡できるようにしておくということも大切です。一昔前はまだまだ携帯も値段も高く、子供がお父さんと連絡を取るという事はなかなか出来ませんでした。

しかし、最近ではインターネットを使って簡単に連絡が取れますし、各家庭にも1台はパソコンというものがあるのではないでしょうか。

自分で携帯電話を持てる年齢の子供であればSNSなどを使ってお父さんと連絡を取ることも可能です。子供がお父さんと連絡を取れるということにより、それなりの距離感を感じることができ、信頼関係を深めることができます。いざとなればお父さんに連絡が取れる、いざとなればお父さんが連絡をくれる、という感覚を持つということも非常に重要なのです。

また、もしも子供がお父さんと直接連絡を取りたいという場合、お母さんはそのプライバシーを尊重し、干渉しないということも大切です。子供が小さかったら、「お父さんと連絡を取りたいなんて一体何があったんだろう」「なんで自分じゃないんだろう」などと思ってしまうかもしれません。

しかし、子供にも選択権がありますので、子供がお父さんと話をしたいというのであれば、話をさせるということも大切なのです。必要があれば、お父さんからどのような話をしたのか教えてもらいましょう。

単身赴任中のコミュニケーションについては、下記の記事も参考にしてみてください。
関連:単身赴任中は寂しい。旦那、妻とのコミュニケーションが大切

アナログな手紙を活用する

手紙でコミュニケーション

こんな時代だからこそ、手紙を書くという方法もあります。今はインターネットで簡単に連絡が取れるようになってしまったことにより、あくまでも活字でのやりとりが普通ですよね。しかし、だからこそ気持ちを込めた手書きでの文章というのは非常に重みがあるのです。

どこかに出かけることがあり、絵はがきなどを手に入れたならば、手紙を添えて子供に送りましょう。国内であれば郵便物の送料も大した金額にはなりません。

最近ではゆうパックやゆうメールなど、非常に便利なシステムが出来上がっています。そのようなものを持ち、子供にちょっとしたプレゼントを送ったり、手紙1通でも構いませんので送ってみましょう。

そのうち子供からも手紙が来るようになるかもしれません。お父さんが単身赴任をしている間、子供と文通ができたなんて、将来きっと素敵な思い出になりますよ。

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単身赴任中のデメリットに対して家族でできること

インターネットでビデオチャット

スマホでビデオチャット

単身赴任中は子どもとメールやSNSで連絡を取り合ったりなど、様々な連絡方法がありますが、それ以外にも家族でできることというのは大切です。家族全員でビデオチャットをし、お互いの顔を見て話をしてみましょう。

確かにメールやSNSでのやりとりも良いですが、それらはあくまでも個人的なものになってしまいます。もちろん子供と父親の関係をしっかりと構築させるためにはそれでも良いのですが、そこに他の姉妹やお母さんも加わり、話をするということも非常に重要です。

家族の誰かが誕生日ならば、ビデオチャットを使って家族全員でお祝いをするというのも素敵ですね。全員がケーキを用意すれば、確かにケーキを食べる場所は別々かもしれませんが、同時に食べることによって家族全員でお祝いをしている、という感覚を持つことができるのです。もしも週末、お父さんが帰って来られないのであれば、そのかわりビデオチャットをする、というふうに家族全員で話ができる機会を設けることも大切です。

週末は家族で外出する

家族で出かける

せっかくの週末、お父さんが自宅に帰ってきたら、お父さんが自宅でゆっくりと寝そべってテレビを見ている、というのはいただけません。確かにお父さんにしてみれば、せっかく自宅に帰ってきたのだからゆっくりしたいという気持ちもあるかもしれませんが、子供にしてみればその週末はお父さんがいる重要な週末なのです。

仕事で疲れていると思うこともあるかもしれませんが出来る限り家族で出かけてみましょう。

できればドライブなどに行けると素敵ですが、お父さんが帰ってくるたびに遠出をするというのも金銭的になかなか難しいということもあるでしょう。それならば買い物に行くという事でも良いのです。

少なくとも、お父さんは疲れているから家で留守番、子供とお母さんがいつも通り買い物に行く、などという事は避けましょう。むしろせっかく家に帰ってきているにもかかわらず、お父さんがテレビの前で寝そべってばかりで何もしてくれなかったら、そのうちお母さんから「帰ってくるな!仕事が増える」と言われてしまうかもしれませんよ。

お母さんへもねぎらいの気持ちを忘れずに

妻へのねぎらいも忘れずに

お父さんが単身赴任に行くというと、どうしても家に帰れずに一生懸命働いているお父さんや、お父さんになかなか会うことができない子供の事ばかりが重視されがちです。しかし、そんな時こそ子供の面倒を一手に引き受けているお母さんへの感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

お母さんにしてみれば、パートナーがいない状態で子供の面倒見なければいけない、もしも仕事をしているのであれば仕事をしながら子供の面倒見なければいけない、など、とにかく負担が増えます。

ですから、そのようなお母さんのことを考え、お父さんもパートナーに感謝の意思を表すということが大切です。子供と遊ぶことも大切ですが、子供と遊ぶことによってお母さんを助ける、などと意識することも重要です。

いかがでしょうか。子供が小さい時に単身赴任というのはなかなか大変ですよね。

しかし、考え方によっては子供と絆を深めるための良い機会になります。パートナーへの感謝の気持ちを忘れず、子供とより良い関係を築いていきたいですね。

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