子供会のメリットとデメリット!子供会の役員は引き受けるべき?
お子様がいる親御さんには様々な心配があるかと思いますが、子供会もまた、心配事の一つなのではないでしょうか。
子供のためを思うと子供会の役員を引き受けた方が良いのではと思う親御さんは多いことかと思いますが、始めて子供会の役員を引き受ける場合、不安も多いのではないでしょうか。
実際、子供会の役員を引き受けるにあたってはメリットやデメリットはどうしても出てくるものです。そこで、安易に受諾する前に、メリット・デメリットについてしっかりとチェックしておきましょう。
目次
子供会で子供が得られるメリット
学校では出来ない体験から、子供が成長する
そもそも、子供会とはどのようなものなのかですが、子供会の目的は子供の成長を助ける活動をするというものになります。学校では行われない行事を通して、普段接点のない同級生や上級生、下級生と交流を経験する事で人格形成に役立てるなど、様々なメリットがあるのも事実です。子供会の行事は、各地域で色々ありますが、今の親御さん世代で一番思い出深いのはラジオ体操ではないでしょうか?毎年、夏休みに朝早くに起きて、広場に集まりみんなでラジオ体操をする。そんな思い出がある方が多いですね。
このラジオ体操も子供会の行事になります。ハンコを集めて最終日にお菓子をもらったりしたのは懐かしいです。ラジオ体操の目的は、夏休みで生活習慣が乱れるのを防止するのも、目的の一つになります。「夏休みになんで早く起きなきゃいけないんだ」と感じた人は私だけでは無いはず。しかし、今自分が子供を持つ親の立場になると規則正しい生活をしてくれる事を望みます。規則正しい生活から、子供の健やかな成長が生まれますから、子供が得られるメリットになります。
地域の大人との交流で得られる安全
近年では、色々な子供を狙った犯罪があるのは、残念ながら事実です。小さいお子さんをお持ちの親御さんは不安ですね。そんな、犯罪を未然に防ぐひとつの方法として子供会が一役買っているのです。
子供会の行事を通じて、近所の大人と交流することが出来ます。大人も近所のお子さんの顔、名前を覚えてくれますから、何かあったときに子供は助けを求めやすいです。大人も近所の子供が、何かトラブルにあっていれば助けやすい。
自分の子供が、暗くなっても家に帰って来ないなんて時に、地域の人が自分の子供を知っていてくれていると、「○○ちゃんならあそこにいたよ」等情報も得られやすくなりますから、防犯上でメリットとなります。
普段接点のない友達ができる
学校生活だけでは、同じクラスの同級生くらいしか普段接する機会がありません。もちろん学校によっては、上級生と下級生が一緒に活動する時間をとっている場所もあります。
しかし、それほど長い時間をとる事が出来ないのが現状です。そんな、上級生や下級生、違うクラスの同級生と仲良くなる機会を増やす。子供会の目的の一つがそれにあたります。
たくさんの子供と交流をはかる事で得られる経験は、子供の人格形成に大きな影響を与えてるのは間違いありません。子供同士ですから、喧嘩する事もあるでしょう。そんな子供同士の喧嘩に、上級生が止めにはいり仲裁するなどの経験は、将来大人になった時に役に立つことがあります。
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子供会で大人が得られるメリット
地域の方との交流
普段お仕事をしていると、なかなか近所付き合いの機会は限られてきます。子供の中の良い同級生の親御さんくらいしか、お付き合いする事がないと思います。近年は、共働きの家庭が多いですから、近所付き合いは極力少ない方が確かに楽かもしれません。
しかし、何か子供のトラブルがあった時に、頼れる地域の知り合いがいる、いないでは大きく対応が変わってきます。自分の子供が他所のお子さんに怪我をさせられた。逆に自分の子供、傷つけてしまった。そんなとき、近所付き合いがある方なら、話がしやすいですが、全く知らない関係だと話がこじれる事は多くあります。
もし、お互いが面識がなくても、地域でつながっていれば共通の知り合いがいる場合が多いですから、その方に仲裁にはいってもらえたりする事もあります。一番厄介なのは、近所付き合いがない世帯が、地域でまとめ役をやっている家庭とトラブルがあった時です。話がこじれると子供さんがいじめられたりする事もあります。
仕事だけでは得られない経験
子供会では、地域によりますが年に数回のイベントを行います。もちろん、親も参加する事が多いので、大変に感じる事もあるでしょう。しかし、子供会のイベントに参加する事で、自分の仕事では、体験できないような経験を通じて自分自身が成長できる一面もあります。
例えば、子供会の役員になると、年に一度、総会が開かれます。総会では、役員の方が司会進行、議事を執り行うのです。普段パートなどで働いていると、こういった経験をすることは無いですね。会計報告、来年予算、規則の改定など上げればいくらでも出てきますが、お仕事では経験できない体験が、親御さんの成長にもつながります。
もちろん、お仕事でこれらの経験がある方でしたら、そのスキルを活かし、地域に貢献できるやりがいが感じれる事でしょう。そんな難しい事はやりたくないと思う人もいると思いますが、ほとんどの子供会ではマニュアルがあったり、前年度の役員が補佐役をしてくれる所が多いですから、初めてで不安でもなんとかなる事が多いです。子供会は地域によって、上部団体とお付き合いがあるところもありますので、そういった団体とのかかわりも貴重な体験です。
子供とのふれあい
子供会では、イベントでたくさんのお子さんが集まります。普段の生活では、自分の子供さんが大人数の友達の中で、どのように遊んでいるか見る機会がありません。子供会のイベントに、お子さんと共に参加すると、そんな普段見れないお子さんの一面を見る事ができます。家では一人っ子で、ゲームばっかりしている子供も多いです。そんな姿を見ていると、親としては不安に感じてしまったりするでしょう。
しかし、子供会のイベントでは、みんなの中心になって物事を進めていたり、多くの友達と楽しそうに遊んでいる姿にびっくりする親御さんも多いです。共働きで働いていると、子供とコミュニケーションをとる時間が限られてしまいます。子供さんの新しい一面を見られる事は親として大きな喜びです。
その他に、近所のお子さんの性格がわかったり、子供の友達関係が見えてくるのもメリットですね。普段、子供がどんな友達と一緒にいるのか、その友達はどんな子なのか、イベントを通じて知る事が出来ますので、いち早く自分の子供の変化を察知できるようになるでしょう。
スマホが欲しいなどの要求も他の家庭の動向を得やすいので対応もしやすくなると思います。
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イベントにお子さんと参加する事で、親子の共通の思い出も増えます。節分の豆まきでは、上級生が鬼役をやったり、七夕では一緒に願い事を考えたり。自分の家で色んな行事をするのも良いですが、多くの友達と一緒に行う事で、「○○君すごいね」「○○ちゃんおもしろかったね」など、思い出の幅も広がり楽しい会話が家族で増える事につながります。
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子供会のデメリット:トラブルと解決方法
子供会でよくあるトラブル(役員決め)
子供会では、人間関係のトラブルがあるのも事実です。一番多いトラブルは、役員を決める時です。共働き世帯が増えていますので、子供会の運営に携わる時間がない方は年々増えています。役員になると、休日の日や平日の夜に集まりがありますので、そういった事に参加する時間を作るのは、年々難しくなっている傾向にあります。
子供会の役員を決める方法としては、くじ引きや抽選、もしくは前年度の役員からの指名で決まる所が多いです。そういった方法だと、役員になる側も「突然言われても出来ません」と言うのも仕方がないです。こういったトラブルを解消する方法として、3年もしくは5年計画で役員を決めていく方法があります。受ける方にとっても3年後に回って来ると準備が出来ます。お願いする方にとっても3年先の事だからと受け入れてくれる方が多いです。この方法は私の知るかぎり一番トラブルが少ない方法です。
しかし、この方法も完全ではありませんので、トラブルが発生してしまう場合もあります。予定されていた方が引っ越してしまったり、体調を崩してしまったり。人によっては突然辞退する方もいるので、そういった時に計画の変更を行わなければなりません。ただ、時間にゆとりがある事が多いので解決する時間をとれるのは良い方法ではあります。
子供会でよくあるトラブル(派閥)
子供会ではよく派閥争いが勃発します。ベテラン組と新人組、熱心な派閥とあまり参加したくない派閥など組み合わせは、色々ですがどこの子供会でもある話です。
やはりたくさんの方が参加されますので、考え方が違うのは当たり前です。考えの違う方が集まれば意見が分かれてしまいます。政治などでもよくありますね。このような問題を解決するのは、とても難しいです。具体的な解決策は、多数決だったり会長判断で決まる事になりますが、やはり反発や、しこりが残るのは、この問題の難しいところです。子供会に参加する親御さんは、まだまだ女性が多いのでこういった問題が多く発生するのは、女性の方ならお分かり頂けると思います。派閥問題の解決策の一例ですが、ある子供会でベテラン派と新人派で派閥争いが発生しました。
ベテラン派はいままでの経験がありますので、過去の経験から物事を進めて行きたいのですが、新人派はより運営がしやすいように制度を変えたいと意見が分かれていました。お互いの主張を譲らず、子供会の運営にも影響が出始めた時です。ある方の提案で、旦那様だけが集められ話し合いの場が設けられました。旦那様方は、めんどくさがりながらも、参加してくれました。
奥様から日頃色々聞かされており、最初は自分の妻の意見を尊重していましたが、奥さんより熱量が少ない為、お互いの妥協案にたどり着いたそうです。最終的には毎日毎日、奥さんから子供会の愚痴を聞かされてうんざりしていた旦那様方は意気投合し、仲良くなっていました。このような解決事例が万能ではない事は承知しておりますが、このような方法で解決にいたった事例もある事をお伝えできればと思います。
子供会はたくさんの地域で様々な問題を抱えており、継続的な運営が難しくなっています。みなさんのお住まいの子供会について、興味を持ってみんなで考えていく切っ掛けになればと思います。自分の子供の為、地域の為に行動をよろしくお願いします。
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子供会の役員を引き受けるメリットについて
不安や心配は多々あるかと思いますが、子供会の役員を引き受けるメリットは多々あります。
まずはメリット面からチェックしてみましょう。
役員を引き受けることで人脈が広がる
子供会の役員を引き受けることで人脈が広がることは間違いありません。
子供会同士での人脈はもちろんですが、「子供会の役員」を通して地元自治体、学校といった外の世界との人脈も生まれます。
人脈がたくさんあった方がいざという時に頼りになるのは言うまでもありません。いくら役員を引き受けたからと言って急にすべてが分かる訳ではありませんが、様々な人脈ができることによって問題を解決できるだけではなく、子供にとっても有意義な人脈も生まれます。
習い事、進路といった面での相談相手や、あるいは自分の子供より年上の子供がいる場合には実体験に基づくアドバイスをもらえることもあるでしょう。
分からないことだらけではあっても、「役員」という立場によって生まれる人脈が子供会の運営だけではなく、子育てでも役立つことが多々でてくるものです。
役員ではなく、ただ子供会に参加しているだけでもある程度横の繋がりは構築されますが、参加率等の問題もあるのでコミュニケーションの機会そのものがなく、打ち解けるまでにはどうしても時間がかかってしまうものです。
その点役員であれば、子供会の親御さんと話をしなければならないケースが自然とありますので、知らず知らず人脈が拡大されていくものです。
役員だからこそ情報をいち早くゲットしたり意見を出せる
子供会の役員を務めることで、子供会に関する情報をいち早くゲットできます。
学校から、自治体からなど、子供会にも多くの情報が入ってきます。
ただ単に子供会に参加している場合、役員内で話し合われてから知らされるケースが一般的ですが、役員であれば参加者に伝える前の段階で情報を入手できるので、いち早く「どうすべきか」を考えることができます。
いわば「役員特権」と言っても良いでしょう。
また、入ってきた情報に対して意見も出せます。子供会に参加しているだけですと、大半が「報告」という形になるので自分の意見を反映させることができません。
おかしいと思っても「すでに決められてしまったこと」である以上、渋々子供会の意向に沿わなければならないものですが、役員であれば子供会に情報が入ってきた段階で、ある程度の意見は言えます。
「それはおかしいのではないか」「もっと違う方法があるのではないか」といった主張も可能なので、勝手にあれこれ決められるのが嫌な人にとっては、役員を引き受けた方が自分の言いたいことが言えるのでメリットは大きいでしょう。
周囲に「貸し」を与えることができる
正直な話、積極的に子供会の役員を引き受けたいという親御さんは少数派です。
だからこそ、そんな「人がやりたがらないこと」を引き受けることで周囲に対してある種の「貸し」ができるのも事実です。
役員を引き受けることで、他の親御さんから感謝されることもあるでしょう。何かの際、「役員を引き受けてくれているんだし」と感謝されることも珍しくありません。
役員に限らず、人がやりたがらないことを引き受けている以上、周囲とすると「あの人が引き受けてくれてありがたい」「あの人のおかげで自分が役員をやらずに済んだ」となりますので、日頃の人間関係に於いても、感謝の気持ちを根底に持たれることになるでしょう。
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子供会の役員を引き受けるデメリット
メリットもあれば、どうしてもデメリットもいくつかあるものです。
引き受けるのであれば当然デメリット面もしっかりと把握しておきましょう。
時間的な面でのデメリット
子供会の役員を引き受けることで、役員会など、どうしても「役員としての時間」を消費することになります。
重要なことを決める時など、役員会を頻繁に開催しなければならなくなれば、当然ですが参加が求められますので拘束される時間が増えると、自分の時間や家庭での時間も削らなければなりませんし、役員会に出るためには家事も事前にこなしておかなければなりません。
休日にどこかに家族で出かけようと思っても、役員会に出なければならないおかげで家族と遊ぶどころではないケースも出てくることでしょう。
例え役員会が数十分に満たないものだとしても、「参加」が求められる以上、時間を捻出しなければなりません。
この点は何よりも大きなデメリットとなるでしょう。
僻みややっかみを受けるケースも
子供会の役員会を頑張っているだけなのに、周囲から「張り切っちゃってさ」「頑張りすぎよね」といった僻みややっかみを受けることもあります。
「出る杭は打たれる」との言葉のように、当初は「引き受けてくれてありがたい」と思われていても、言動や態度が鼻につくと思われるようになってしまうこともありますし、子供会の参加者に負担を強いるような、あまり良くないお伝えをしなければならない場合、決して役員が勝手に決めたわけではないことでも「何でこんなことになっているの」と、糾弾されることもあります。
特に昨今は親御さんもスマートフォンでSNSを駆使していますので、自分自身では「役員を頑張らないと」と思っているだけなのに、「張り切っちゃってさ」と陰口を言われてしまうことも珍しくありません。
当然、そこでの関係が人間関係にも悪影響を及ぼすことにもなりかねません。役員会をやりたがらない人が多いのはこの点も起因しています。
時間的なデメリット以上に、「目立つことで僻みややっかみを受ける」こと、「出る杭は打たれる」ことを恐れて、「それならやらない方が良い」と考えている親御さんは多いことでしょう。
この問題を解決するためには、子供会の役員を引き受けたとしても必要以上に頑張らないことが大切です。
「役員だから」という姿勢で、少々上から目線の言動が目立つようになると、僻みややっかみを受けることになったら、「自分対自分以外」といった過酷な人間関係が形成されることにもなりかねません。
役員に対して非協力的な人が多い
昨今の子供会事情を考えると、子供会に対して非協力的な人が多い点もデメリットに挙げられます。
子供会で何か行事をと思っても「その日は用事がある」「参加は強制ですか?」といった具合に、「子供会よりも自分の用事の方が大切だから」という姿勢を出してくる親御さんは増えています。
特に人間関係が希薄な現代社会に於いては、子供会とはいえ人間関係そのものが面倒だと感じている親御さんもいれば、余計なトラブルに巻き込まれて生活のペースを乱されるくらいなら初めから関わらない方が良いと割り切っている人もいます。
そのような人が多ければ多いほど、役員の負担は増えます。
決定事項を伝えるだけでも手間がかかりますので時間的にも労力的にも手間がかかりますが、そのような人が多ければ多いほど、日常生活の中で「役員として」時間を費やすことになります。
誰もが協力的であれば役員の負担も軽減できるのですが、非協力的な人が多ければ多いほど、結局は自分の負担が増えます。
子供会の役員は引き受けるべきか?引き受けたらどうする?
子供会の役員には以上のようなメリット・デメリットがあります。
それらを踏まえた上で、実際に引き受けるべきなのかや、もしも引き受けたらどうすれば良いのかもしっかりと覚えておきましょう。
安易に役員は引き受けない方が良いのは言うまでもない
結論から言えば、子供会の役員は引き受けない方が「無難」です。
役員にならなければ僻みややっかみを受けることもなければ、負担を強いられることもありません。
引き受ければどうしても「役員として」立ち振る舞わなければならないことも出てきます。自分自身としては真面目に役員としての業務をこなしているだけでも、周囲から「格好つけちゃって」「張り切っちゃって」「役員になったからって偉そうに」といった反感を抱かれることも珍しくはありません。
それでも子供会の役員を引き受けてしまった時
子供会の役員を引き受けなければメリットもデメリットも関係ありませんが、それでも引き受けざるを得ないケースもあるのではないでしょうか。
持ち回り制の場合、「忙しい」「私なんかが」と思っても半強制的に役員にならざるを得ません。
そのような時、反感にならないようあまり頑張りすぎないことが大切です。
「役員として頑張ろう」という気持ちはとても素晴らしいものではありますが、その気持ちが周囲に対して「協力して欲しい」になり、非協力的な人に対して「私がこんなに頑張っているのに…」との思いから、無意識のうちに高圧的な言動をとってしまうことも珍しくありません。
真面目な人であればあるほど、役員として業務をこなさないとという気持ちになるのはよく分かりますが、できることとできないことを弁えた上で、あくまでも「自分のできる範囲で」こなすことが大切です。
まとめ
子供会の役員にはメリットとデメリットがあります。
少しでもデメリットがあるなら控えたいと思う親御さんが多いのも良く分かりますが、半強制的に役員にならざるを得ないケースも出てくることでしょう。
そのような時にはあまり頑張りすぎるのではなく、あくまでも「自分のできる範囲」でこなすようにしましょう。
あまりにも「役員」という言葉にとらわれて頑張りすぎると、周囲からの反感を生み、近所付き合い等、人間関係にも支障をきたすことになってしまいます。