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DV夫の特徴・対応策から離婚を決意した時に抑えておきたいポイント

DVというのは、配偶者による暴力行為を指します。つまり、夫から妻へ、あるいは妻から夫への暴力です。

しかし、現状ではその被害者のほとんどは力の弱い女性となっています。

ドメスティックバイオレンス防止法ができてから15年近く経ちますが、いまだに公的機関への相談だけでも年間10万件以上。そのうちの半数以上が、暴力事件として警察にあつかわれている現状です。

もちろん、この数字にはあらわれない、声を上げることのできない被害者もまだまだ数多くいると考えられています。

このように、DVというのは決して他人事ではありません。誰にでも降りかかる可能性がある問題です。実際に、付き合っているときや結婚当初は何も問題がなかったのに、急に人が変わったように暴力を振るうようになった、というケースも珍しくないのです。

このような行為におよぶDV夫には、いくつかの共通した性格や行動が見られます。DVの被害に遭わないように、あるいは遭ったとしても適切に対処できるように、その特徴についてよく知っておきましょう。


目次

DV夫の特徴は性格・行動から判断できる

DV夫の特徴と対応策

DV夫には、性格から判断できる特徴がいくつかあります。思い当たる点がないか、参考にしてみてください。

DV夫の特徴その1:外面が良い

DV夫の多くは、意外にも世間や社会では外面が良いことが多いです。

そのため、会社などで敵を作ることもなく、トラブルを起こすこともあまりありません。もちろん、そのこと自体はとてもよいことです。しかし、DV夫の場合はこれが自宅になると豹変してしまいます。

さっきまでにこにこしていたのが嘘のように、他人の悪口を言い始めたり、攻撃的な態度を取るようになるのです。

このように、他人に対してやたらと厳しい見方や批判をするのも、DV夫の特徴のひとつです。

ただし、面と向かってこのような態度を見せることはないので、世間的には人当たりがよく、柔らかい性格と思われていることがほとんどです。

逆に、妻がDVの被害をうったえたとしても、そのこと自体をなかなか信じてもらえないケースがよくあります。「あの人がそんなことをするわけがない」、というわけです。

このような周囲の無理解で、DVを受けている妻はますます追い込まれることになります。

このような男性はつねに外面を取りつくろっているので、日常的に強いストレスを抱えています。そのはけ口として、もっとも身近な妻に暴力が向けられると考えられています。

DV夫の特徴その2:自分勝手

自分勝手な男性は、気に入らないことがあると暴力にうったえやすい傾向があります。

物事に対するこだわりが強く、自分で決めたルールを他人にも強要します。そこから少しでも外れた言動を取ると、突然怒り出してしまいます。自分から譲ったり謝ったりすることはないので、反論されるとますます火に油を注ぐことになります。

プライドが高いことも多く、何気ない会話でも自分が馬鹿にされたと感じると、やはり唐突に怒り出すこともあります。

このようなケースでは、DVを受けた妻は何が理由でそうなったのか、さっぱり分かりません。そのため、いつまた暴力を振るわれるかと、びくびくして過ごすようになります。

基本的に何があっても相手に責任があるという考え方なので、自分は正しく、むしろ原因を作った妻のほうが悪い、という主張もこのタイプのDV夫の特徴です。本気で言っているため、周囲もその言葉を鵜呑みにしやすく、妻自身も「自分が悪かったかもしれない」と引きずられることさえあります。

男尊女卑の考え方を持っていると、女は男にしたがうのが当たり前と考えて、暴力を振るっているという認識自体を持っていないこともあります。このタイプの男性は、性交渉の強要など、性的暴力も行いがちです。

基本的に罪悪感がないので、エスカレートしやすく危険なパターンのDV夫です。

DV夫の特徴その3:子供っぽい

DV夫のなかには、子供っぽい性格の男性も数多く見られます。

たとえば、ゲームをしているときに思い通りにいかなかったり、負けそうになったりすると、本気で怒りを爆発させるケースがそれにあたります。

怒鳴り散らす、当たり散らすなどはもちろん、むっつりと押し黙ってこちらの言うことに耳を貸さず、不安にさせることもあります。

このタイプの男性は、機嫌がよいときはにこにことして、優しい一面も見せます。しかし、一度キレるとまさに子供のように手がつけられず、なかなか事態をおさめることができません。

このような振る舞いをするのは、おもに精神的な未成熟が原因だと考えられます。

たとえば、思春期に反抗期を迎えずに育った優等生タイプの男性でも、このようなDV夫になるケースがあります。親に逆らうことができなかった不満を、今になって妻に暴力でぶつけているわけです。この場合、いくら相手の両親にDVをうったえても、まったく信じてもらえないこともよくあります。

また、子供相手ももムキになりやすく、自分の子供にも手を上げる可能性があるので注意が必要です。

DV夫には行動的な特徴もいくつか見られます。心当たりのあるものがないか、確認してみましょう。

DV夫の特徴その4:急に優しくなる

自分で暴力を振るっておきながら、そのあと妻に対して急に優しくなる、あるいは涙を見せて平謝りする。

このような態度は、じつはDV夫に見られる典型的なパターンです。

その様子にほだされて、暴力行為を許してしまう女性も数多くいます。なかには、自分自身にも悪い面があったかもしれないと、反省してしまうケースさえあります。

しかし、このタイプのDV夫はまたすぐに同じように暴力を繰り返すのが特徴です。そして、そのたびに優しくなったり謝ったりして、妻もまたそれを許してしまう。許されたことで、夫のなかではますますDVの重大性が薄れていってしまいます。

このような負の連鎖から抜け出せなくなる事例が、DVではとても多く見られます。

一度このような泥沼にはまると、第三者が介入しても解決できなくなることがあります。DV夫を責めようとすると、逆に妻のほうがかばって、助けを拒絶してしまうからです。

たとえ謝罪があったとしても、感情のままに暴力を振るった事実そのものをなかったことにしてはいけません。なぜそのようなことが起こったのか、そしてどうすれば防ぐことができるのか。しっかり現実と向き合うようにしましょう。

このような行動を取る男性は、もともと感情の起伏が激しいことが多いので気をつけてください。

DV夫の特徴その5:依存症

DV夫には、アルコール依存症や薬物依存症が見られるケースもあります。

依存症の患者は、基本的に自分の感情をコントロールすることができません。欲求を抑えることができず、善悪の判断も見失って暴力を振るってしまいます。

夫にDVの兆候が見られるときは、依存症が原因となっている可能性もあるのでその点にも気をつけてください。

また、ギャンブル好きの男性にもDVがよく見られます。もちろん、適度な資金でたしなむ程度なら、そのような心配は必要ありません。

しかし、負けるとイライラして当たり散らしたり、お金がなくなって生活費に手を出すようになったりすると、ギャンブル依存症の可能性も出てきます。こうなると、とがめる妻に対して暴力を振るうケースもよくあります。

依存症が引き金となったDVは、癖になりやすい傾向があります。根本的に解決するには、まずは依存症の治療から始めなければいけません。ただし、これにはかなり長い時間がかかります。離婚などの選択肢も覚悟しておく必要があるでしょう。

DV夫の特徴その6「DV被害者」

自分自身が幼少時にDVの被害を受けていると、大人になってから加害者になってしまうケースがあります。

もちろん、被害者のすべてが加害者になるわけではありません。ほとんどの人は通常の社会生活を営み、自分が被害に遭ったからこそ、心の底から暴力を嫌悪しているという人も数多くいます。

しかし、残念ながらコミュニケーションの手段をほかに学んでいないと、結果的に感情をあらわす手段として暴力を用いてしまうケースがあるのも事実です。

そのような葛藤があればまだよいのですが、なかには自分からDV被害のエピソードを持ち出して、だから自分に責任はない、などと開き直るタイプのDV夫もいます。

結婚相手が、親に対する憎しみをしきりに述べているような場合には、気をつけておく必要があります。

DV夫になりやすい特徴から予防を心がける

DV夫になりやすい人

DV夫の多くは、結婚前に付き合っているときには暴力を振るうことはありません。むしろ、ほかの人よりも優しいと感じさせることすらあります。

それが、結婚したとたん人が変わったように暴力を振るい出すため、妻もとまどってしまうのです。

このような事態を避けるには、あらかじめDV夫になりやすい特徴を知って見抜く必要があります。

DV夫の特徴その7:束縛が激しい

相手の行動を何かと束縛したがる男性は、DV夫になりやすい特徴を持っています。

もちろん、愛情や嫉妬心から恋人や妻の行動を気にするのは、ごく自然なことです。しかし、女性の出かける先を事細かく尋問のようにたずねたり、勝手に携帯電話をチェックするようになったりしたら、注意が必要です。

束縛がエスカレートすると、GPSやカメラで行動を監視しようとしたり、過去の恋愛経験を非難したり、常軌を逸した行動を取るようになります。最終的には、本当のことを言ってもこちらの言葉をいっさい信用しなくなります。

このようなタイプの男性は、極端な寂しがり屋である場合が多いです。そのため、自分の行っている束縛もすべて愛情から発したものと考え、正当化するようになります。しかし、相手の気持ちをいっさい考えず、自由を奪うようなやり方は、すでに愛ではなくただの執着です。

上辺の言葉にごまかされず、そのようなものの見方にも注意するようにしましょう。

結婚してからは、一人で遊びに行くことはもちろん、パートなどで働きに出ることさえ許さなくなるケースもあります。このように妻の行動を束縛すること自体が、すでに社会的暴力として一種のDVにあたります。

友人や知人との関係を断たれると、孤立してますますDVから抜け出すことが難しくなってしまうので、その点にも気をつけてください。

DV夫の特徴その8:暴言が多い

人が傷つくような暴言を平気で言い放つのも、DV夫になりやすい特徴です。

そもそも、大声で怒鳴りつける、ののしる、脅すといった行為は、それ自体が精神的DVとして考えられています。最近では、モラハラという言葉で注目されるようにもなりました。

実際の言葉にかぎらず、SNSなどで誹謗中傷を投稿することもDVにあたります。

言葉の暴力は、人の心を深く傷つけます。体の傷と違って見えにくく、放っておいても治ることがありません。日常的に暴言を浴びせ続けられていると、PTSDを発症してしまうこともあります。

このような暴言を普段から繰り返している男性は、根本的に他人に対する配慮が欠けています。その想像力のなさから、いずれは言葉が暴力へと変わっていく可能性も十分に考えられるわけです。

DV夫の特徴その9:物にあたる

人に対して手を上げることはなくても、イライラや不満があるときに、物に感情をぶつける男性には注意が必要です。

対象が人か物かという違いだけで、怒りの感情を暴力で解消するという態度には変わりありません。それがいつ、妻のような身近な存在にも向けられるようになるか分からないのです。

そもそも、そのような行動で相手を脅したり怯えさせたりすることは、それ自体がすでにDVとして成り立っていると考えられます。

なかには、そのような効果を知っていて、わざと自分に逆らうことができないように恐怖心を植え付けている男性もいます。そのようなタイプの男性は、相手が大切にしているものをあえて選んで壊したり、捨てるように命じたりします。

このような特徴が見られるときには、気をつけるようにしましょう。

自分自身を変えるDV夫への対応策

DV夫への対応策

DV夫に悩まされている女性は、数多くいます。

その内容はさまざまですが、殴る蹴るなどの「身体的暴力」以外にも、言葉で傷つける「精神的暴力」、金銭的な自由を奪う「経済的暴力」、相手の意思を無視した性交渉などの「性的暴力」、親族や友人とのつながりを断つ「社会的暴力」なども、ここにはふくまれます。

じつに4人に1人の女性が、何らかの形でこのようなDVの被害を受けているといいます。

なかには、その悩みさえ周囲に打ち明けることができず、ただひたすらひとりでじっと堪えている、というケースも数多くあります。

しかし、DVを我慢することで生まれるメリットは何ひとつありません。DV夫は何ひとつ反省することなく、自分の体と心が傷ついていくだけです。そのような人生を過ごすことは、不幸以外の何物でもないでしょう。

では、実際にDV夫の被害に遭ったときにはどうすればよいのでしょうか。その対応策について見ていきましょう。

基本的に、どのような理由があったとしても些細なものであっても、暴力は許されるものではありません。

しかし、それでも夫とうまく付き合っていきたい、やり直したい、と考える女性も少なくないでしょう。この場合、これまでの接し方を変えることで、DVを抑えることができる可能性もあります。

DV夫への対応策その1:はっきり意思表示する

DVでよく見られるケースに、暴力を受けた妻が黙り込んでしまうというものがあります。怖くなった、腹が立った、相手にしたくない、などさまざまな理由があると思います。

しかし、これはあまりよい対応策ではありません。相手が黙っていることで、DV夫はよけいに調子づき、罪悪感を抱きにくくなるからです。さらに、反応がないことに腹を立てて、よけいエスカレートさせることもあります。

暴力が日常茶飯事になってからでは、まず改善することは見込めません。まだ話ができるうちに、嫌なことははっきり嫌と伝えるように習慣づけましょう。

たとえば暴力だけではなく、むやみに束縛する、物にあたる、といったDVの兆候に対しても同じです。些細なことのように思えても、胸のうちにおさめることなく、はっきり意思表示をしておきましょう。

DV夫への対応策その2:精神的余裕を持つ

暴力でイライラを解消する、相手を支配ようとする、これらはいずれも子供の発想です。DV夫の多くは、このように精神が成熟していない傾向が見られます。

そのため、自分の感情をうまく言葉にすることができず、暴力という手段であらわそうとするわけです。

そのような相手に対しては、あまりまっすぐ言葉や態度を受け止めることなく、少し精神的余裕を持って、よい意味で上から見下ろすようにしましょう。相手が怒っていても、その場で反論したり責めたりせず、子供を見守るようにいったん感情がおさまるまで待ちましょう。

そのような冷静な態度で接することで、相手も次第に落ち着きを取り戻し、暴力を振るう段階までいかないことが多くなります。

DV夫への対応策その3:DVを自覚する

DVがかなり激しくなっても、女性のなかにはそれをただ堪えようとする人がいます。これは、あえて暴力を受け止めることで愛情を示せると考えているからです。

男性の暴力はある程度は仕方がない、自分が見捨てたらこの人はどうやって生きていくのか、こうしていればそのうち夫も我を取り戻すに違いない、というように。

しかし、このような考えでDVがなくなることは絶対にありません。夫の暴力はエスカレートしていき、妻自身も次第にDVを受けているという感覚が薄れ、それが日常となってしまいます。

DVから逃れるには、何よりDVをしっかり自覚することがまず大切です。

少しでもおかしいと感じることがあったら、すぐにDVを疑うようにしましょう。そして、相手のことはいったん考えの外に置き、この状況が本当に自分にとって幸せなのかどうか、しっかり見つめなおすことが大切です。

DV夫自身を改善させる対応策

拳を握る夫

DV夫には、暴力を振るったあとにしばらくして急に優しくなる、という傾向があります。多くの被害女性はそれにほだされて、すべてを水に流そうとしてしまいます。

しかし、これはあくまで一時的な変化に過ぎません。その後、ふたたびDVが繰り返され、また優しくなって許す、という悪循環にはまっていくことになります。

DVを完全にやめさせるには、夫自身が根本から変わる必要があります。

DV夫への対応策その4:犯罪だと認識させる

DV夫の多くは、妻への暴力を悪いことだと考えていません。なかには、こうすることが正しいと開き直っているケースさえあります。

また、子供のころ虐待されていたり、親に押さえつけられて育ったりすると、自分の感情をうまくあらわせず、暴力にうったえてしまうこともあります。

このようなDV夫には、まず自分の行為が完全な犯罪だということを認識させる必要があります。自分自身の話では逆上する可能性もあるので、たとえば友人の話として、あらためて暴力行為を客観的に考えさせたりします。

そのうえで、二人が出会ったばかりのころや、幸せだったころのことを思い出し、現在の状況といかにかけ離れているかを認識させます。

どのようなきっかけで怒りを見せるか分からないので、なるべく平穏なタイミングを見はからって行うようにしましょう。

DV夫への対応策その5:暴力の原因に気づかせる

DV夫のなかには、家の外で抱え込んだストレスやコンプレックスなどを、知らず知らずのうちに妻をはけ口として発散しているケースがあります。

この場合、はじめから暴力を振るうことはあまり多くありません。暴言を吐いたり、物にあたったりといった行為が、徐々にエスカレートしていきます。

このような兆候が見られたら、なるべく早く話し合いをする必要があります。

どうして自分がイライラしているのか、攻撃的になっているのか、うまく話を聞き出して、その原因に気づかせてあげるようにしましょう。気づきさえすれば、案外そのイライラはおさまってしまうものです。

DV夫への対応策その6:カウンセリングを受ける

DV夫は、基本的にコミュニケーションを取ることが苦手です。

そのため、素人の対応策だけではうまくいかないケースも出てきます。あまり無理をすると、かえってそれが心労となるので注意してください。

行き詰まったときには、心療内科で専門家のカウンセリングを受けるのもおすすめです。

DV夫のなかには、自分自身で暴力が止められないことに悩んでいるケースもけっこうあります。そのような男性であれば、意外とすんなり受診してくれるケースもあります。

しかし、大抵の場合はうまく通院させることは難しいかもしれません。その場合は、まず自分ひとりだけでも相談するとよいでしょう。心療内科では事態の解決だけではなく、被害者の心のケアも行ってくれます。

専門家からアドバイスをもらえるだけでも、ずっと気持ちが楽になるはずです。

DV夫から逃れるための対応策

DV夫から逃げる

ここまでは、あくまでDV夫との仲を改善することを目的とした対応策を紹介してきました。

しかし、これらの対応策が有効なのは、あくまでDVがまだ軽めのレベルにある状態です。

夫とコミュニケーションを取ることが不可能なほどこじれてしまっている場合は、取り返しのつかない結果を生む可能性もありえます。このような場合は、何より第一にDV夫から逃れるための対応策を取ることをおすすめします。

DV夫への対応策その7:第三者に相談する

DVの対応策でもっとも避けたいことは、一人で悩みを抱えてしまうことです。それで、事態が解決することはありません。

恥をさらすようで抵抗はあるかも知れませんが、できるだけ早い段階で、親族や友人、知人に相談するようにしましょう。DV夫は妻の人間関係を断とうとすることも多いので、なるべくそれには従わないようにしておくことも大切です。

もしも適当な相手がいない場合には、専門の相談機関も用意されています。

全国にある「配偶者暴力相談センター」では、カウンセリングや相談機関の紹介にくわえ、安全確保や自立生活のための情報も提供しています。自治体によっては、「婦人相談所」や「女性センター」、「福祉事務所」などにも設置されているので、事前に確認してください。

ほかにも、民間の相談センターやDVシェルター、児童相談所、弁護士なども相談に乗ってくれます。

夫の暴力が激しく、命の危険にさらされているような場合は、すぐにでも警察に駆け込んでください。110番に通報するか、「#9110」で警察相談専用電話を利用するのもよいでしょう。警察では、被害者へのアドバイスだけではなく、加害者への警告や指導なども行ってくれます。

DV夫への対応策その8:離れて暮らす

DV夫から逃れる最大の対応策は、自分が家から出てしまうことです。

妻がいなくなれば、DV夫もそれ以上暴力を振るうことはできません。また、突き放されたことであらためて冷静になり、これまで自分がしてきたことを自覚するケースもあります。

頼れる相手がいるのであれば、実家や親族、友人の家に一時的に置いてもらいましょう。ほかにも、都道府県の「婦人保護施設」や市区町村の「母子生活支援施設」などで宿泊することもできます。必要があれば、仕事や生活、保育などの相談にも応じてくれます。

自立生活のための援助や相談については、「福祉事務所」でも受け付けています。

たとえ家を離れても、DV夫が行き先を突き止めて追いかけてくるケースもあります。その場合は、警察や配偶者暴力相談支援センターの協力をあおぎ、ドメスティックバイオレンス防止法による保護命令を出してもらいましょう。これで、6ヵ月間は妻に近寄ることができなくなります。また、荷物などがあるときは、自宅にDV夫を2ヵ月入らせないようにすることもできます。

DVは、それだけでも十分な離婚の理由となります。離婚の決意が固まったら、専門の弁護士に相談するとよいでしょう。

夫からDVを受けて離婚を考えたときにしておくべきこと

暴力で割れたメガネ

結婚するといろんな問題が起こってきます。
結婚当初はうまくいっていたとしても、その後は夫婦間が冷め切ってしまうなんてことも良くありますよね。

離婚問題にも色々な問題がありますが、DV夫はとても危険です。
体に直接危害を加えてくるので離婚を決断するのは当然のことです。

ただ離婚すると決断したなら離婚に向けての準備も大事で、特に子供がいる家庭では離婚するまでの準備で状況が大きく変わることもあります。

準備をしたかどうかによって親権や養育費、慰謝料などがとれるかどうかが変わってくることもあるので、しっかり知識をつけておきましょう。

子供の将来にも関わってくることなので、少し冷静になってしっかり準備をしておくことが大事です。
知らないと後で後悔することにもなるので、慰謝料、養育費、親権のことはよく知ってから離婚を決断しましょう。

会話の記録などを残しておく

相手に問題がある場合、ささいなことでもいいので記録しておくことが大事です。
ボイスレコーダーではなくてもスマートフォンでも音声の録音ができますし、動画も残しておくことができます。

DV夫が暴れている様子、何かを壊す様子、暴言を吐く様子などが記録できれば証拠として残せます。

ただ相手にバレてしまうと怒ってしまい更に酷いことをされてしまうこともあります。
DV夫にバレないように気をつけ、できるだけ記録を残しておきましょう。
後になって逃げることができない大きな証拠となりますから、細心の注意を払って記録しておきましょう。

会話ではなくてもメールなどでも証拠となりますから、できるだけ証拠になりそうなものは保管しておきます。

診断書をとっておく

DVの被害を受けたら病院へ行き、診断書をとっておきます。
診断書は診察を受けるときに「診断書をください」と伝えるだけでいいので簡単です。

この診断書の信頼性はかなり高く、DVを受けた証拠となるので忘れないように取っておきます。
ただ診断書をとったことがDV夫に知られてしまわないようにすることも大事です。
不在の間に病院に行き、診断書は隠すか信頼できる人に預かってもらうようにしましょう。

しかし診断書が見つかり破られたりしても再発行してもらうことはできます。
見つかって捨てられても「再発行する」などとは言わず、黙ってまた取りにいってください。
診断書は立派な証拠となりますがケガをしても治るので、治る前に病院にいくことが大事です。

家族などに相談して必要があれば逃げる

DV夫から被害にあったら誰かに相談することも大事です。
慰謝料や養育費、親権をとる証拠なども大事ですが、自分の体も大事です。
自分や夫の家族に相談するなどし、自分の身と子供の身も守るようにしてください。

一緒にいることが危険だと判断したら証拠をとることは考えず、その場から逃げるようにします。
一緒にいなくても携帯電話の会話の録音、メールなどでも証拠になるので無理はしないようにしてください。

また身の危険を感じたら必要に応じて警察に通報することも考えておきましょう。

DV夫から慰謝料は貰える?慰謝料をとる流れ

割れたグラス

DV夫から慰謝料を貰えるかどうかは状況にもよります。
ただDVをしていたという証拠があればほとんどの場合で慰謝料を受け取ることができます。

慰謝料をもらう場合、お互いが納得して慰謝料請求に応じる場合と、そうでない場合があります。
例え拒否されても請求して支払ってもらうことはできるので、簡単にあきらめないようにしましょう。

自分だけならまだしも子供がいればまとまった生活費は必要ですから、弁護士に相談することも考えておきましょう。

お互いが納得して慰謝料請求に応じた場合

お互いが納得すれば慰謝料を支払ってもらえます。
慰謝料額を提示してその金額に夫が了承すれば特に問題はありません。
一番簡単ですし、特に問題なく離婚できるのでできれば納得してもらいたいものです。

応じてもらえても一括での支払いではない場合は公正証書に残しておきます。
ただの口約束では支払ってもらえないこともあるので、できればきっちりと書面に残してもらいましょう。

金額は夫の経済状況や程度にもよるので一概には言えません。
DV被害による慰謝料の相場は10~200万円ほどと大きな差があります。

あまり大きな金額を提示すると拒否される可能性もありますが、最初に大きな金額を伝えるのも手です。

ただしすぐにでも慰謝料を貰って離婚したい場合は少な目の額を提案する場合もあります。
状況や被害の大きさ、早く離婚したいかどうかでも金額を変えるようにしましょう。

拒否されても弁護士に相談すると貰える可能性がある

例えDV夫から慰謝料を拒否されてもそこで諦めないようにしましょう。
しかし弁護士などに相談するとことが大きくなってしまうので、できれば避けたいという人も多いです。

そういった場合は相手の家族などに相談し、慰謝料を払ってもらうように促してもらうこともできます。
しかしそれも拒否された場合は弁護士などに頼るしかありません。

弁護士に依頼すると費用がかかりますが、無料相談を行っている弁護士事務所も多いです。
また市役所などでも無料で相談をできることもあります。
まずは無料相談を行い、状況を判断してもらうとどう動くべきなのかが分かってきます。

無料相談をしてほぼ確実に慰謝料がもらえると判断されてから動くようにすると心配が少なくなります。

慰謝料の支払いを相手に拒否された場合は弁護士などを通じてでないと慰謝料はもらえないことがほとんどです。
無料相談をしても無理に契約をすすめるといったことはないのでぜひ利用しましょう。

養育費や親権はとれる?養育費と親権をとる方法

子供を守る妻

養育費と親権はセットになっていると考えてください。
ただし親権がないと養育費を貰うことはできませんが、親権があっても養育費が貰えるとは限りません。

実際に離婚してから養育費を全くもらっていないという人も多いです。
また養育費をもらっていても最初の数年だけ、その後は不払いが続いているという人も多くなっています。
そういったことがないように、しっかりと知識をつけておくことが大事です。

それにはまずは親権をとることを考え、その次に養育費請求について考えるようにします。
DVをするような人に子供は任せることができないので親権は必ずとるようにしていきましょう。

親権は子供のことを考えて決定される

離婚の原因が夫のDVであれば、高い確率で親権をとることができます。
子供が小さい内であれば母親の方が有利ですし、DVをするような人に子供は育てられないと調停でも判断されることがほとんどです。

ただし専業主婦であり収入が全くない、頼ることができる家族が全くいない、母親にも問題がある、ということになれば状況が複雑になります。

もしもDV夫が親権を放棄するのであれば問題なく親権はとることができます。

しかし相手も親権を要求した場合、かつ経済的に裕福である、両親がおり子供を任せることができる環境であるなどの場合は複雑化してしまいます。

親権は必ずしも母親にいくわけではなく、様々な状況をみて判断されます。
特に重要視されているのが「生活環境が変わらないかどうか」といったことや「育児を担当してきたのはどちらか」ということです。

母親と父親のどちらと暮らせば子供の生活環境が今までと変わらないか、直接育児をしてきたのは母親か父親のどちらか、ということです。

そしてもちろん乳幼児かどうかといった子供の年齢によっても判断が変わります。
子供が自分の意思で父親についていくと言った場合、親権はとれない可能性がありますが絶対ではありません。

親権をとるためにできること

母親が育児も仕事もしていて周りに協力してくれる家族もいる、なおかつ子供が小さい場合は離婚しても親権は高い確率で母親へいきます。
ですがそうでない場合は、できるだけ親権を取れるような環境づくりも大事です。

まずは離婚をする前に弁護士に相談し、今の状況で親権がとれそうかどうか判断してもらうと安心です。

経済的な理由で難しいのであれば離婚前に仕事を探すこともできます。
保育園や幼稚園など空きがあるかどうかも調べ、環境づくりを整えておくといいです。
また家族に協力してもらえるかどうかも確認し、離婚してもやっていけるという状況をつくっておくようにしておきましょう。

夫婦間の話し合いで親権が決まらない場合は家庭裁判所の調停で決まることになるので、判決をゆだねることとなります。
きちんとした状況が整っている方が親権をとる可能性が高くなりますし、まして相手はDVをした側です。

準備をしっかりしさえすれば高い確率で親権はとれるので、DVの証拠もしっかり残しておきましょう。

養育費とは?養育費を支払ってもらう方法

養育費はDV夫が了承すれば提示した額を支払ってもらうことができます。
しかし口約束だけではその後に支払いが滞ることもあるので、公正証書を残しておくようにしましょう。

きちんとした公正証書を残しておかなければ支払いをしなくなった場合に、強制執行することができない可能性があります。
証書を残しておけば不払いがあったときでも差し押さえなどをすることができるため、しっかりと書面に残しておきます。

養育費の支払いを拒否された場合でも弁護士に相談し、支払いを求めることもできます。
その場合は希望した金額とはいかず調停で決められることになります。

養育費の相場は年収と未成年の子供の人数によっても決まるため、金額の決まりはありません。
一般的には子供1人につき3~6万円となることが多いですが、経済状況によって大きく変わってきます。

養育費は基本的には20歳になる月までもらうことができます。
または社会人となるまでなどケースバイケースとなっています。

円満に離婚して養育費の支払いに応じた場合は公正証書を残す、そうでない場合は弁護士に相談して支払いの請求をしていきましょう。

DV夫から抜け出すために(まとめ)

以上、DV夫についていくつかの側面から見ていきました。

DV夫の特徴は、怒りっぽい、心が狭い、わがまま、とどれも当たり前のようなものばかりに思えるかもしれません。

しかし、恋愛というのはその当たり前の判断力を鈍らせます。相手が好きなときには、それを、積極的、男らしい、決断力がある、などとポジティブにとらえてしまいがちです。

少しでも相手の言動におかしさを感じるのであれば、一度これらの特徴に照らし合わせてみてください。そして、もう一度冷静な目で過去の行いを振り返ってみるのです。

暴力は一時的なものでも許されるものではありません。それが日常的に繰り返されているというのであれば、とっくに愛情の範疇は超えています。自分に対しても、これは愛かもしれない、などとごまかすことはせず、しっかり現実と向き合うようにしましょう。

DV夫の妻に対する暴力は、れっきとした犯罪行為です。絶対に、そのまま放置しておいてよいものではありません。

それにくわえて考えてほしいのが、子供の存在です。もしも夫婦の間に子供がいれば、その影響はかならず子供にも向かうことになります。直接暴力を振るわれることはなくても、母親が暴力を振るわれている光景を目にすることは、心に大きなダメージをあたえるでしょう。

そのような環境で育った子供は、心がすさみ、女性には暴力で言うことを聞かせるのが当たり前と思うようになるかもしれません。

まずは、何より自分自身がはっきりとDV被害者だという自覚を持つことが大切です。そのうえで、一日も早くその状況を抜け出す行動を取る勇気を持ちましょう。

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