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近隣トラブルを未然に予防する方法

ママ顔

お隣から毎日聞こえるテレビの音がうるさくて・・・

パパ顔

ご近所の○○さんの息子のバイクのエンジン音が不快で・・・

ママ顔

ペットを飼っている向かいの家から動物の糞尿の臭いがする・・・

このようなご経験、皆様にはありませんでしょうか?

日本は人口1億数千万を超える先進国ですが、都市部や郊外、農村部にかぎらず何かしらの隣人トラブルが毎日発生しているのも、また事実。
もしあなたが、上記のような隣人とのトラブルに遭遇してしまったとき、どのように対処しますか?

「徹底的にケンカする?」「警察に通報する?」それとも「裁判で訴える?」

いえいえ、そのような方法は隣人との関係を悪化させるばかりで、良い効果にはならないことの方が多いのです。

では、ご近所や隣人とのトラブルはどのように解決すればよいのでしょうか?
ここでは、日本において社会問題となっている隣人トラブルの「円満解決のウラワザ、3つのポイント」をご紹介します。

ご近所さんやお隣ともめている、トラブルが起きて悩んでいる、という方は、ぜひ、今回の記事を問題解決のためのご参考になさってみてくださいね。


隣人トラブル予防方法その1.「まずは、ご近所付き合いを大切にする」

近隣トラブル

お隣さんやご近所とのトラブルを解決するための第一番目の方法とは、ずばり「何をおいてもまずは最初にご近所付き合いを大切にする」です。

こう書くと「当たり前のこと」のように聞こえる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、現代の日本においてはその当たり前のご近所付き合いもできていない方が多いのが現状なのです。

以前の日本であれば、お隣にどのようなご家族やどんな人が住んでいるのか、そしてそれらの人たちとのご近所付き合いがどのコミュニティにも必ず存在していました。

しかし、日本が少子高齢化が進み以前よりも家族の人数が少なくなり、核家族化が進むに連れてご近所付き合いが昭和の時代と比べて極端に減ってしまい、現在では「隣にどんな人が住んでいるのかまったく知らない」「ご近所付き合いをまったくしない」という方やご家庭が増えてしまいました。このような「ご近所付き合いの消滅」が、現在の日本で起きている隣人トラブルをひきおこす原因になっています。

このため、隣人トラブルを起こさないようにするには、何をおいてもまず最初にご近所さんとの付き合いを大切にすることが重要です。

えっ?「いまさらご近所付き合いを急に始めるのは不自然」?
たしかに、何年もご近所付き合いがなかったのにいきなりご近所との交流を始めるのは少しハードルの高い作業かもしれません。

次の項では、その「ご近所付き合いを始める方法」について詳しくお話します。

隣人トラブル予防方法その2.「ご近所付き合いのきっかけは何でもOK」

ご近所

「これまで何年もご近所付き合いをしてこなかったので、急にご近所と交流を始めるにしてもどうやって交流をすればよいのか、きっかけが分からない」という方は少なくありません。
そんなときには、どんな方法でもかまいませんので、とにかく「ご近所さんと会話する機会を自分から作っていくようにする」ことから始めて見ましょう。

具体的な「ご近所付き合いを始めるきっかけ」の方法としては、

1.ペットをきっかけにする

ご自宅でペットを飼っている場合、特に散歩に連れ出すことができるワンちゃんなどのペットがいるのであれば、ペットのお散歩中に自然とご近所さんと会話のきっかけを作りやすくなります。
人間同士だとどうしてもかしこまってしまいがちなご近所付き合いも、犬などのペットがあいだに入るだけでかなり会話がしやすくなります。

ただ、人によっては犬嫌い、猫嫌いというように生き物自体がキライ、という方もいらっしゃいますので、もし、ペットがきっかけでご近所さんとの関係がこじれるようであれば無理をしてペットを介してお付き合いをする必要はありません。

2.お菓子などを渡す

ご近所さんとのお付き合いを始めるきっかけになるアイテムとしては、古典的ですが菓子折りなどのお菓子を渡してみるのも効果的です。

もちろん、お菓子そのものがご近所付き合いにおいて大きな効果がある訳ではなく、あくまでもお菓子は「ご近所付き合いを始めるきっかけのアイテム」という位置づけとなります。

お菓子を渡すタイミングでもっとも良いのは引越しであれば引っ越したその日か引っ越し直後、または新築であれば引っ越し直後か引っ越し直前のタイミングでご近所さんにお菓子を配って回るのがおすすめです。
ご近所さんにお配りするお菓子としては、伝統的な和菓子ももちろんOKですが、1000円から2000円前後の洋風菓子のセットなども定番で喜ばれやすいアイテムのひとつです。
間違っても駄菓子やコンビニで売っているお菓子をコンビニ袋に入ったままで渡す、ということはしてはいけません。

駄菓子やコンビニ菓子は誰でもいつでも買うことができるものであり、いくら気軽なご近所付き合いと言えども駄菓子や安いコンビニ菓子では相手の方に不信感を持たれるおそれもあります。
ただし、コンビニでも1000円以上の菓子折りなどはOKです。

ご近所付き合いを始めるきっかけのアイテム選びに迷われている方は、とりあえず菓子折りを持参してみることをおすすめします。

3.料理や野菜などの「おすそ分け」もアリ

菓子折りなどのお菓子はご近所付き合いを始めるためのおすすめアイテムのひとつですが、何年もご近所付き合いをしてこなかった方が急に菓子折りを持って「こんにちは」とあいさつにくるのもたしかに不自然な感じがあることは否めません。

もし、ご近所付き合いを始めるきっかけのアイテムとして菓子折りを持ってゆくのが適切ではない、恥ずかしいと感じるようであれば、野菜やお米、作りすぎた料理などを「おすそわけ」としてご近所の方に配るのも良い方法のひとつです。

おすそわけは日本に昔からある良い習慣ですが、昨今ではめっきり見かけなくなってしまいました。

しかし、「田舎から送られてきた野菜や米が余ったのでどうぞ」「料理を作りすぎてしまったので」という理由でご近所の方におすそわけをすることによって隣人や周りの住人の方との距離が一気に縮まることも珍しくありません。

菓子折りを持っていくのが適切ではないと感じるようであれば、おすそわけをしてみるのもおすすめです。

4.最近復活し始めている「引っ越しそば」

皆様の中には「引っ越しそば」をもらったりあげたりしたご経験がある方はいらっしゃいますでしょうか。

引っ越しそばはおすそわけと同様、ご近所さんとの付き合いを円滑にするためのアイテムとして昔から日本にある方法のひとつです。
しかし、昭和の50年代ごろまではポピュラーだった引っ越しそばも徐々にその習慣自体が行われなくなり、平成に入ってからは引っ越しの際に近所に配る引っ越しそばはもはやアニメやドラマなどの二次元の作品でしか見られなくなったこともありました。

その引っ越しそばの習慣が、少しづつではあるものの最近徐々に復活しつつあります。
引っ越しの際には、特に単身者が多く暮らしているアパートやマンションの場合、お隣や階上、階下の方が在宅しているときに出前のおそばなどを配ることにより、そばをもらった方は一食分の食費が浮くことになりますので、意外と喜ばれることが多いです。

もし、出前のそばが不可能な場合には、コンビニのそばでもかまいません。
ただし、手作りのゆでたそばは農村部などであれば、手作りそばを振舞うほうがむしろ喜ばれることはありますが、人によっては受け取ってくれない場合があるので、手作りそばを引っ越しそばとして利用する際には状況を見極めて配るようにしましょう。

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隣人トラブル予防方法その3.「ご近所やお隣のうわさ話をしないこと」

噂話

これは日本人の悪しき習慣のひとつなのですが、主婦やお年寄りがかたまって行う「井戸端会議」において、ご近所さんや隣人のご家庭の事情のうわさ話をしたり、ご近所さんのご家庭の事情をやたら詮索する人が少なからず見受けられます。

たとえば「あの家のお子さんはいつも家にいるけど、どんな仕事をしているのかしら」とか「あそこの家のご主人、最近は昼間にみかけることが多いけど、リストラされたのかしらね」といった具合のいわゆる「人の家の詮索話」です。

これは、主に働いていない時間のあまった主婦の方や、何をすることもない時間のあまったお年寄りに多く見られる傾向でもあります。
しかし、このようなご近所の詮索話や人の家庭に首をつっこんだりするような行為はご近所とのトラブルや摩擦を生み出すばかりではなく、場合によっては傷害事件などの重大なトラブルにまで発展するおそれがありますので、つつしむようにしましょう。

また、井戸端会議をする際にも人の家の前で大きな声で話し合うのはよくありません。
井戸端会議をする際には公園やファミリーレストランなど、ある程度の声量で話してもとがめられにくい場所を選び、おしゃべりを楽しむようにしましょう。

ただし、井戸端会議というものはどうしても他人のうわさ話や悪口、ご近所のご家庭に首を突っ込む話をしてしまうのが、日本の主婦の方たちに多く見られる傾向ですので、その点を重々自覚し、ご近所のうわさ話をしたり人の家庭の事情に興味本位で首を突っ込むようなマネをするのは控えるようにしましょう。

ご近所トラブルは「自分自身の考え方と行動」で9割以上は解決できます

「ご近所トラブルを円満に解決するための3つのポイント」についてご紹介をさせていただきました。

今回ご紹介したように、ご近所トラブルの多くは同じコミュニティに暮らしている方同士のコミュニケーション不足や、不必要な井戸端会議のうわさ話や悪口によって引き起こされるケースが圧倒的に多いです。

このため、これらの行為はできるかぎり行わないことを心がけ、気軽におすそわけや菓子折りを持参してご近所付き合いを始めることが、隣人トラブルを円満に解決するためのもっとも大切なポイントとなります。
もし現在、あなたが隣人トラブルに巻き込まれているようであれば、まずは今回ご紹介した方法であなたのトラブルに合った方法を選び、実践してみるようにしてくださいね。

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