もしかして仮面夫婦?と感じたら確認したい事と脱却するためにすぐにできる行動
他人事ではない冷めた夫婦にならない為の注意事項。
「愛情は長続きしない」といいますが、夫婦も長年連れ添うとだんだんとにお互いの愛情が薄れてきます。
毎日の生活の中で次第に相手に無関心になり、気が付けば会話もなく、行動も別々に…。もしかして仮面夫婦への入り口かもしれません。
仮面夫婦の原因や仮面夫婦にならないためにできることなどを、いっしょに考えていきましょう。
目次
もしかして仮面夫婦?と感じたら確認したいこと
日本の離婚率は2002年をピークに徐々に減少しています。その理由は離婚を選択するよりも「家庭内別居」や「仮面夫婦」を選択する夫婦が多くなったからともいわれています。離婚はしないものの、実際には「冷めている夫婦」の数が増えているのかもしれません。
そもそも「仮面夫婦」とはどのような状態なのでしょうか。仮面夫婦とはお互いに愛情や関心がなくなり、夫婦生活は破綻しているにもかかわらず、外では仲の良い夫婦を演じている夫婦のことを言います。「喧嘩するほど仲がいい」「愛情の反対は無関心」という言葉通り、仮面夫婦は喧嘩もせず、相手に興味も関心もなくなってしまう状態です。
当サイトが実施した既婚女性へのアンケート結果によると、半数までは行かないまでも、結構多くの方が仮面夫婦かもと思っているようでした。
※2017年8月実施 既婚女性へのアンケート N数100名
自分たちが仮面夫婦だと感じたことがありますか? | ||
---|---|---|
1位 | まったくない | 64% |
2位 | 仮面夫婦だと感じたことはある | 25% |
3位 | 仮面夫婦である | 11% |
仮面夫婦にも2種類あり、夫婦揃って仮面夫婦の場合と、片方は夫婦の関係を良くしたいのに、もう一方が仮面をかぶっている場合があります。どちらも一歩外に出れば仲の良い夫婦や家族を演じています。夫婦で外出したり、子どもの行事に出席したりと、問題のない夫婦に見えるので、外から見ると仮面夫婦であることがまったくわからないことが多いのです。
同じ屋根の下に住んでいても会話もほとんどなく、お互いの生活スタイルもバラバラ、また夫(または妻)が何をしているのか興味もなく、なにをしても気にならない。みなさんも思いあたるふしはありませんか?
もしかしてうちも仮面夫婦?と思ってしまったアナタ、下記のチェックリストにいくつあてはまるでしょうか。
【仮面夫婦度チェックリスト】
□夫婦の間で3カ月以上会話らしい会話がない
□一緒にいない時、配偶者がどう過ごしているか、あまり関心がない
□1年以上、夫婦間でSEXがない
□配偶者とSEXしたいと思えない
□浮気をしている
□他人や親せきの前では良好な夫婦仲を装っている
□家では子どもと接する時以外、無表情でいることが多い
□近い将来、離婚することを視野に入れている
□結婚生活を続けているのは経済的理由によるところが大きい
□結婚生活を続けているのは子どものため
□配偶者との生活に期待していない
□自分の人生のなかで、今の家庭生活は重視していない
□家で食事はほとんどしない
□家庭に居場所がないと思う
□仕事が終わっても、まっすぐ帰宅したいと思えない
□ひとりで過ごす場所を確保している●該当項目が1~3個の人
危険度は「小」。ただし、夫婦関係にひびが入り始めている「仮面夫婦予備軍」。ここで軌道修正しないと、家庭で伸び伸び暮らせなくなるので要注意!●該当項目が4~6個の人
危険度は「中」。漠然と離婚が頭をよぎっているかも。その自覚がない場合は、いわば「隠れ仮面夫婦」といえる。このままの関係で夫婦生活を続けると、一方もしく双方ともかなりストレスが溜まるので、健康面でも注意が必要。●該当項目が7個以上の人
危険度は「大」。正真正銘の「仮面夫婦」。夫婦関係がかなり冷え込んでいることは夫婦とも自覚しているはず。それでも夫婦関係を続けているということは、 別れられない事情を抱え、仮面夫婦でも構わないと一方が(もしくは双方とも)割り切っている可能性大。離婚しようとしても難航する恐れあり。(出典:R25 「仮面夫婦」危険度チェックリストよりhttp://r25.jp/life/00042970/)
仮面夫婦はお互いに関心がなくなってしまったのに、どうして離婚を考えないのでしょうか。仮面夫婦が離婚に至らない事情はいろいろあるようです。
子どものため
これは一番考えられる理由でしょうか。子どものためを思うと離婚をためらってしまいますよね。子どもには両親が揃っている方がいいという考えや、お互い、子どもはかわいいので、夫婦仲は冷え切っていても離婚を選択しない夫婦も多いようです。
離婚後の経済的問題
離婚をすると生活ができなくなるという不安から、離婚を切り出せず仮面夫婦を続けるケースも。これは妻側の事情と思いがちですが、最近は夫婦でローンを組んでいる場合もあり、妻の稼ぎがないとローンを払いきれないという夫側の事情も…。
世間体が気になる
社会的地位の高い人のなかには「できるだけ離婚は避けたい」と考える人も多いとか。離婚によるマイナスイメージよりも、仮面夫婦を続けていく方が世間体的に良いと判断しているようです。
離婚するエネルギーがない
「離婚は結婚の何倍もエネルギーが必要」という言葉を聞いたことはありませんか?離婚に向けての話し合いや手続きはもちろん、今までの生活をリセットし、いちから新しい生活を始めるにはそれなりの覚悟とエネルギーが必要です。
仕事や家事、子育ての忙しい毎日のなかでそれらを行うことを考えると、うんざりしてしまいます。DVやモラル・ハラスメントなど、今すぐこの状況を変えたい! という危機的状況なら一刻も早く離婚に向けて準備をする必要がありますが、仮面夫婦の場合、「とりあえず平穏な状況だからいいか…」とこの生活を続けてしまう傾向にあります。
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仮面夫婦を脱却するためにすぐにできる行動
仮面夫婦は一朝一夕でなってしまうものではありません。日頃のささいなすれ違いが、長年に渡り積み重なった結果です。小さな誤解や問題をそのままにせずに、夫婦できちんと話し合うことができれば、仮面夫婦を脱却することができるかもしれません。仮面夫婦から本当の仲良し夫婦になるために、お互いにできることをいくつかピックアップしてみました。
相手の話を良く聞く
何か問題が起こると自分より相手が悪いと思ってしまいがちです。自分の主張はさておき、まず相手の話を良く聞いてみましょう。反論したり責めたりするのはNG! 相手の言いたいことをまず認めましょう。
自分の考えや意見を言う
自分の意見ばかり主張するのも良くないですが、「私さえ我慢すれば…」と、自分の意見や考えを言わず、相手の言いなりになってその場をやり過ごしてしまうのも、仮面夫婦になる可能性があります。お互いに向き合って、考えていることを言い合える環境をつくりましょう
共感を大切に!
相手に対して、できるだけ肯定的な言葉を発することも大切。なかでも「共感」はコミュニケーションの上で大切なキーワードです。「そうだよね」「分かるよ」「すごいね!」など、相手を認めて共感する言葉を積極的に発していくと、相手の態度も変わってきますよ。相手に関心をもっているよということを態度や言葉で積極的に表してみてください。
まずは笑顔で
夫婦関係が冷めてくると、お互い笑顔でいることも少なくなります。「夫(または妻)の不機嫌な顔しか思い出せない」なんてことのないように、できるだけ笑顔で接してみましょう。「楽しくないから笑えない」なんて言わずに、無理にでも笑顔を作ると気分も自然に上向きになれますよ。
「他人は変えることができないが、自分は変えられる」よく耳にする言葉ですよね。夫婦関係においても同じことが言えると思います。夫婦といえども他人。自分の価値観や意見を押し付けることはできません。夫(または妻)を変えたいと思ったら、まず自分が変わってみましょう。
夫婦の会話やコミュニケーションをできるだけ避けていた人は、まずはコミュニケーションをとることから始めましょう。最初はちょっとしたことで充分です。まずは「おはよう」「ありがとう」からでもいいと思います。「仕事、大変?」とか「疲れてない?」など、相手に関心を持って話しかけてみませんか?
夫婦としてひとつ屋根の下に住んでいるのに、お互いを避けたり、無関心でいることは悲しいですよね。子どもも夫婦の冷めた雰囲気を敏感に感じています。相手への不満や文句はとりあえずぐっとこらえて、まずは「笑顔」と「共感」で接してみましょう!
仮面夫婦脱却のカギは、「自分が変わる」ですよ!