人間関係がうまくいかない人の特徴と疲れてしまった時の対処法
人間関係がうまくいかない人には、うまくいかない人特有の特徴があります。
他人との距離をなかなか詰められないのはもちろんのこと、近しい存在である家族同士の人間関係に悩んでしまう人も珍しくありません。
ですが人が生きていくうえで、人と関わることは不可避ですよね。そこで人間関係がうまくいかない人の特徴とその対策方法を、これから解説していきます。
目次
人間関係がうまくいかない人の特徴
【同調】相手のワガママを受け入れてあげることが大事
何でもかんでも相手のワガママを受け入れて我慢しなければいけないわけではないですが、人間関係をうまくいかせようと思ったら、多少のワガママは許容しないけません。人はそれぞれで、価値観がまったく異なるものです。そんな価値観のズレから、相手の行動や考え方がワガママだと感じられることがあります。ですがそれをワガママだと一刀両断してしまったら、相手は離れていってしまいますよね。それでは人間関係がまったく広がっていきません。
また家族相手にそんな態度を取った場合ももちろん同様です。家族は関係が近しいからこそ、甘えてワガママを言いたいものです。それを価値観に合わないといって相手を突き放してしまうのは、あまり良いことではありません。相手のワガママを受け入れ、すぐ否定することなく受け入れる広い心を持つことが人間関係をうまくいかせるためには大切です。
【同調】集団の和を乱すような行動や言動は控える
人間関係がうまくいかない人は、気付いたら集団の和を乱してしまっているという特徴があります。本人にそのつもりはなくても、場違いな行動や言動をしてしまい周りからの反感を買ってしまうことが珍しくありません。相手に合わせられないパターンの典型的な例で、人がいつの間にか離れていってしまうこともあります。また家族内でも一人だけ浮いた行動や言動をすれば、家族であるにもかかわらず距離を置かれてしまいかねません。
個性は大事ですので、すべての行動や言動を周りに合わせようとする必要はありません。ですがあまりに露骨なスタンドプレーや自分中心の行動や言動は、人間関係が壊れるきっかけになってしまいます。社会や家族の中で生きていくなら、集団の和を乱すような行動や言動は控えるべきです。それを意識するだけで、人間関係がだいぶ円滑になります。
【依存】SNSやメッセンジャーアプリで相手に常に関わろうとし過ぎている
最近の人間関係がうまくいかない人の特徴で顕著になってきているのが、相手に依存し過ぎてしまうことです。家族への依存、恋人への依存、友人への依存などが、人間関係に亀裂を入れる原因となっている人は少なくありません。今は昔と比べてSNSやスマホのメッセンジャーアプリがありますので、人と簡単にコミュニケーションが取れるようになりましたよね。
ですがそれらにこだわり過ぎた結果相手にどんどん依存してしまい、それが人間関係がうまくいかない人の特徴として浮き彫りになっています。どんな依存のしかたがあるのか、それぞれ確認していきます。
人間関係がうまくいかない人の特徴の1つに、SNSやメッセンジャーアプリで相手に常に関わろうとし過ぎているというものがあります。適度なコミュニケーションは大切ですので、ほどほどにとどめておくなら相手も決して迷惑ではありません。むしろ嬉しいと思ってくれるはずです。ですが何事も過ぎたるは及ばざる如しで、やり過ぎてしまうと相手から距離置かれるようになってしまいます。たとえば1日何回も連絡を取ろうとしたり、まるで相手を監視するかのようにコミュニケーションを取ろうとするのは、明らかに度が過ぎていますよね。相手もそれを望んでいるのなら問題はありませんが、そうでなかったら関係が近付くどころかむしろ遠のいていってしまいます。
特に気をつけたいのは、家族同士の過干渉です。家族同士はどちらか一方が過干渉になった場合、もう一方から激しく反発されてしまうことがよくあります。そうなれば関係の修復に時間を要しますので、気をつけるべきです。もちろん家族同士だけではなく、恋人同士や友人同士の人間関係でも依存し過ぎないようにすることがとても大切ですよね。
【依存】お金のことで依存してしまっている
もう1つ人間関係がうまくいかない人の特徴となる相手への依存が、お金の依存についてです。人間関係が近いことを理由にお金のことで依存していると、その人間関係は壊れてしまいかねません。人間関係とお金は非常にデリケートな問題で、お金のことであまりに依存し過ぎるとよくない結果になりやすいですよね。お金のことで1度2度頼るぐらいなら、相手も四の五の言わずに応じてくれます。ですがお金のことで再三頼るようでは、相手も愛想を尽かしてしまいます。単なる金づるだとしか見られていないとわかれば、相手から幻滅されたとしてもしかたありません。
この考え方は家族にも当てはまるもので、お金のことは家族に頼れば良いと安易に考えているといつか見限られてしまう可能性があります。家族相手ならギリギリまで甘えられるのは事実ですが、それにも限度があります。人生はいろいろありますから、お金に困ることもあります。そんな時に頼れるのは家族をはじめとした周りにいる人たちですが、だからといって完全に依存してしまうのは良くありません。人間関係がうまくいかない人の特徴ですので、もしも当てはまるようなら気をつけないといけないです。
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【依存】人生の大事な決定を他人にすべて責任転嫁している
就職、転職、退職、結婚、子育て、住宅の購入など、人生には大事な決定がいくつかありますよね。これらの決定はその後の人生を大きく左右しますので、軽々しくは決められません。そこでこれらの決定する時は周りの人に相談することが珍しくないですが、人間関係がうまくいかない人は、この決定の責任を相談した人に転嫁してしまう特徴があります。アドバイスされた通りやってみたのに上手くいかなった場合、その責任を相談した人に転嫁してしまうのです。相談された側はあくまで参考程度のアドバイスをしたつもりが、その責任をすべて転嫁されてしまうのですからたまったものではありません。
人生の大事な決定をしたことが影響して後悔したら、誰かに責任をなすりつけたくなる気持ちはわかります。ですがそれを口に出して責めてしまったら、相談されてアドバイスした人は嫌気がさしてしまいます。そんなことをされれば「もう相談には乗らない」とそっぽを向かれ、人間関係が疎遠になります。
家族間での相談でもそれは例外ではなく、責任転嫁すれば「もう好きにして」と呆れられてしまうかもしれません。そうなれば、人間関係がうまくいかなくなるのは明白です。人生の大事な決定で相談をすること自体は構わないですが、たとえ思い通りにならなかったとしても、その責任を相談した人に転嫁してはいけないのです。
【消極的】人からの誘いは基本的に断らない
かなり根本的なことですが、人間関係がうまくいかない人は総じて人と付き合うことに消極的な面があります。過干渉はよくないですが、関わりをまったく持とうとしないのも同じぐらいよくありません。ちょっと連絡しないでいたらあっという間に1年が過ぎてしまった、それでは人間関係が途切れるばかりですよね。
また仮に相手から何か誘いを受けても、人間関係に消極的な人はその誘いを断ってしまいがちです。相手は断られるかもしれないリスクがあるにも関わらず誘っているのですから、それを断るのはよくありません。人間関係を途切れさせないためにも、人と付き合うことにある程度意欲的になることがその対策方法です。
体調不良だったり、先に別の予定が埋まっているならしかたないですが、そうではないのなら人からの誘いは基本的に断らないのが人間関係をうまくいかせるためのコツです。人との出会いは一期一会で、その機会を逃したら次の機会はもうないかもしれません。それなのに何となく人と会いたくないという理由だけで誘いを断ってしまったら、人間関係はどうしても疎遠になってしまいますよね。人間関係がうまくいかない人は、人からの誘いを断りやすいという特徴があります。人から誘いを受けたら何にも優先してその誘いを受けなければいけない、というわけではありません。ですが人から誘われたことを軽々しくとらえるのではなく、真剣に向き合ったうえで答えを出さないといけないです。
これは離れて暮らしている家族同士の食事の誘い、旅行の誘いなども該当します。人からの誘いを基本的に断ることなく受け入れるように努力すれば、人間関係をとても自然な形で維持できるようになります。また誰かと会いたいと思った時は断られることを恐れず自分から誘い、人間関係の維持に意欲的になることも心がけないといけないですよね。この積極性が、人間関係をうまくいかせるためのコツです。
人間関係がうまくいかない人には、特有の特徴があります。それらの特徴をよく知ったうえで、どのような対策をしていけば良いのかをしっかりと考え、行動に移すことが大切です。それは近しい関係である家族同士においてももちろん同様で、あらゆる人間関係に当てはめて考えることができます。人は誰かと関わりながら生きていますので、人間関係が円滑であるに越したことはありません。それを忘れないようにし、納得のいく人間関係を構築していくよう努力しないといけないですよね。
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人間関係に疲れたら、他人との距離感を見直そう
誰が自分のストレスになっているのかを整理する
人間関係に疲れを感じたら、まずは他人との距離感を見つめ直しましょう。最初にすべきなのは、誰が自分のストレスになっているのかを割り出すということです。疲れたからといっていきなり全ての関係を経ってしまうと、困ったときに助けてくれる大切な友人を失ってしまうことになります。精神的に追い込まれている状態で細かな分析を行うことは困難かもしれませんが、ストレスの原因になっている人物を特定することは重要な作業です。
ストレス元になっている原因の人物を特定出来たら、さらに分類を進めます。つまり、完全に関係を遮断してしまっても構わない人と、そこまでは思わないけれど距離を置きたい人に分割するのです。関係を断ち切りたい人とは、その後に不必要に会話を交わす必要はありませんし、例え話しかけられたとしても真剣に返事をすることはありません。SNSで繋がっているならば、フォローをやめてしまっても良いでしょう。とにかく、不快に感じるものを視界に入れないことを徹底して重視すべきです。
少しだけ距離を置いてみたい関係の人には、自分から積極的に話しかけたり、電話やメールをすることをストップしてください。仮に気心の知れた昔からの仲だという場合には、正直に「最近疲れてて、一人でいる時間を増やしたいんだ」と宣言しても構いません。本当にあなたを大切に思ってくれている人物なら、きっとその気持ちを汲んでくれるはずですし、仮にそうでなければ、今後付き合いを持つ価値の無かった人だと判断してしまっても良いでしょう。
参考:口うるさい旦那に対してストレスが溜まったときの対処法と夫にやってはいけないこと
参考:嫌いな小姑と上手く付き合っていくための方法。同居ドラブルや関係悪化を未然に防ごう
職場での人間関係に限界を感じたら、転職も視野に入れるべき
友人関係であれば関係性を断ち切ることはある程度簡単ですが、職場の人間関係が問題になっているという場合には話が変わってしまいます。自己都合で職場環境や上司、あるいは部下を変更することなどできませんし、職務上どうしてもコミュニケーションを取らなければ仕事を成立させられないという状況に追い込まれてしまいます。
こういったケースでは、思い切って転職を考えてしまって構いません。転職は大ごとだという考え方は既に一昔前に終わっており、若い人はもちろん、40代以降の人物でも転職が当たり前の時代になっています。業種や職種、年齢、性別に関わらず新しい職場を探してくれる転職サービスも現代では充実しています。
一つの職場で仕事をやりきるということに強い拘りを持つ方もおられますが、精神をすり減らしてまで職場に奉仕する必要などありません。仕事は健全な精神と肉体を保たなければ成り立たない性質のものですから、相性の良い職場を探し直すことも対処法の選択肢に加えましょう。
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自分自身の考え方を変えることも、人間関係を改善させる有効な対処法
自分自身が頑張りすぎないようにする
元来は人と接することが好きなはずなのに、なぜか人間関係に疲弊してしまうことがあります。実は鬱状態になりやすい方もこのタイプに多く、「どうして自分が好きなことができなくなってしまったのだろう」「社交性の高さが自分の良さだと思っていたのに」「私って本当は悪い人なのかもしれない」などと考え込んでしまい、悪循環にはまってしまうというケースも見受けられます。
しかし心が「疲れた」と言っているのは立派なサインですから、これ以上頑張り続ける必要はありません。「私が話さなきゃ」「もっと盛り上げないとダメだ」などと気負うこともないのです。頑張ることだけが常に正解であるとは限りません。どれだけマラソンが好きな人でも数百メートルをダッシュすれば疲れてしまいますし、そこから回復するためには立ち止まらなければならないのです。心にとっても同じで、疲れたと感じたら頑張るのをやめて、しばらく休憩の時間を取りましょう。
他人のことを深く考えすぎるのもやめるべき
感受性が高いという性格も、人間関係に疲れてしまったという方に多く見られる特徴です。他人が困っていると見て見ぬフリができないというタイプの方や、相談されたら断れずにいつまでも話を聞いてしまうというタイプの方もこれに当てはまります。他人の問題を自分の問題に置き換えてしまった結果、途方もない無力感や脱力感に襲われ、人付き合いをする気が失せてしまうということも多いのです。
人間関係に疲れたと感じたら、他人のことを必要以上に考えるというのは一度やめましょう。いわゆる八方美人タイプの人の中には、自分が嫌いだと思っている人に対して敢えて必要以上に干渉してしまう方もおり、結果として大きなダメージとなって跳ね返ってくることがあります。
自分に対して向けられている悪意や敵意を取り合うこともありません。他人の意見に耳を傾けることも大切ですが、それが原因で心を壊してしまっては元も子もないですよね。「なぜこの人は私を嫌うんだろう」と考え込んでしまうのは仕方がないことですが、無理に立ち向かっても良い結果に繋がることはありません。他人は他人だという意思を持ち、解決策を探すのは後回しにして、逃げるが勝ちという気持ちに切り替えてやり過ごすことも必要です。
関連:劣等感が強い人の特徴と、家族が劣等感で悩んでいる時に克服する為に出来る事
嫌われることを恐れる必要はない
人付き合いを見直し、誰かと関係性を絶った場合、その人物やその人の周囲にいる人から嫌われるのではないかと恐れる方も多いのですが、そんな心配をする必要は全くありません。長い人生を生きる上で重要なのは、人にどう思われているかではなく自分がその相手をどう思っているかという点です。考えてもみてください。自分が嫌っている人から好かれていても迷惑なだけですよね?ですから、少しでも早いタイミングで距離を取っておくというのはとても合理的な方法なのです。
人付き合いを選んだからといって非難されるいわれはありませんし、自分と相性が良く、仲良くなれる人物などこれから先にいくらでも出てきます。重要なのは、今ある人間関係だけが全てだと思い込まないことです。新しい会社に行けば新しい同僚や上司と出会えます。趣味を変えれば、話の合う人物との素敵な出会いが待っていることでしょう。新しい物を掴み取るためには、いま手に持っている物を一度手放す必要もあるのです。特に友人や知人が少ない方にとっては難しい決断になりますが、勇気を出して心を乱してくる人との関係を絶ち、希望を持って新しい世界へと飛び込んでみましょう。
人間関係に疲れたら、こんな風にして過ごすのが正解の対処法
オンとオフの切り替えをはっきりさせる
様々な事情やしがらみによって、自分自身の環境を変えることまでは難しいという場合には、オンとオフの切り替えをはっきりさせてみましょう。例えば職場やサークル等の場合には、全員で活動するときはしっかりと活動し、その時間が終了したら一切関係を持たないように心がけます。飲み会や打ち上げに参加する回数を減らすだけでも、心を休ませることが可能になるでしょう。
嘘も方便という言葉もありますから、「なぜプライベートでの付き合いを持たないのか」などと問われたら、言い訳をしてその場から離れれば大丈夫です。友達と約束があると言っても構いませんし、別の習い事をしているからこれ以降の時間帯は一緒にいられないと宣言してしまっても構いません。その他のプライベートが充実しているように感じさせることができれば、次第に相手側からの誘いが減り、気が楽になります。
自分一人でもできることを見つける
自分一人で過ごしている時間は、煩わしい人間関係から解放される唯一の時間でもあります。他人と一緒に過ごすことを好んできたという方の場合、少し嫌なことは我慢してでもみんなと一緒にいようと考えてしまいがちですが、ここは思い切って一人で過ごす時間を増やすことを意識してみましょう。
一人で過ごす時間も楽しいと感じることができれば、肩の荷を下ろすことができるはずです。他人と付き合わなくても楽しく生きられる、ということを再認識することが心を癒すためには大切です。そのためには何をしても構いません。家でネットの動画を見たり、ゲームや読書をしても良いですし、一人カラオケに出かけて大きな声を出してストレスを発散しても良いですね。
食べることが好き、という方には料理もおすすめです。料理には集中力が求められますから、人間関係など忘れて没頭することができますし、美味しい食事を完成させることで自己肯定感を高めるという作用にも期待できます。特に女性の場合には、少人数制の料理教室に通ってストレスを発散しながらスキルを高めるという方も多く、有効な対処法の一つになります。
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旅行に出かけて新しい世界を見つめてみる
どうしようもなく疲れてしまったら、すべてを投げ出して旅行に出かけてみてはいかがでしょうか。狭い世界の中では一大事に感じてしまうような人間関係の問題でも、広い世界に出てみればちっぽけなことに過ぎません。新しい世界を見つめ、見分を広げることによって、人生観そのものを変化させることさえ不可能ではありません。
自分一人で旅行に出かけても構いませんし、一緒にいると安らげる家族や友達を誘ってみても良いでしょう。国内旅行では気分一新とまではいかないかもしれませんが、海外に出れば環境は180度変化します。芸能人がこぞって海外旅行に出かけるのも、狭い日本の社会を飛び出して癒しを得ることを目的にしているからとも考えられるでしょう。
近年では国内旅行よりも海外旅行のプランのほうが安いというケースも多く、金曜日の夜に出かけて日曜日に帰国するという仕事に穴を空けない旅行プランも数多く登場しています。自分自身への投資も兼ねて、今までに行ったことのない場所へと旅行に出ることも、人間関係の疲れから脱するための対処法としておすすめです。