パートナーの趣味はどこまで許せる?プライベートの充実は家庭の為?
旅行やジョギング、映画鑑賞など、共通の趣味を持つ夫婦がいる一方、夫は釣り、妻はショッピング…など、夫の趣味と妻の趣味がまったく違う夫婦も多いようです。
お互いの趣味に理解を示していれば良いのですが、一方が趣味にのめりこみ、時間やお金を浪費している姿に日々不満が溜まると、家庭にも影響を及ぼす場合もあります。
夫婦の趣味はどこまでがOKなのか、お互いの趣味を続けるために配慮したいことなど、夫婦間の趣味について考えていきたいと思います。
パートナーの過剰な趣味への浪費。どこまで許すべきか
男性と女性は根本的に性質が違うからか、「楽しい」と感じることがお互いに違うようです。
女性はいろいろなお店を巡って好きな洋服を選んだり、おいしいパンケーキを食べるために行列に並んだりするのも楽しみですが、男性にとっては買い物をするためにいろいろな場所に行ったり、行列に並んで食べる順番を待つことが苦行としか思えない人が多いのです。
反対に、男性に多いとされるプラモデルやフィギュアの収集も女性にとっては、「スペースの邪魔」「どれも同じものにしか見えない」となかなか理解できない趣味であるかもしれません。
趣味はストレス解消にもなり、生活に潤いを与えるものです。夫婦の間でもお互いの趣味は尊重していきたいものですが、のめりこむあまり時間やお金を浪費し、家庭に影響を与えるほどになってしまっては趣味の域を超えてしまいますよね。夫の趣味に関するイライラエピソード、聞いてみるとけっこうあります。
フィギィアやプラモデル、スニーカーなどの収集
ただでさえ狭い我が家なのに、1部屋が夫の洋服やスニーカー、釣りグッズが占領している。「子供も大きくなってきたからもっと広い家に引っ越すか」と言っているが、家計のどこにそんな余裕がある…?! 趣味の部屋をなくせば、一部屋空くはず!
釣り
釣りならばお金もかからなくていい趣味だと思っていたがとんでもない!釣竿もこだわると何本も持つようになるし、遠出するときの高速代、ガソリン代もばかにならない。仕事へ行くときの朝はなかなか起きてこないのに、釣りの日の朝はどんなに早くても張り切って起きるところも頭にくる。たくさん釣ってこられても料理するのに困る…。
ゲーム
オンラインゲームに没頭する夫。PCは絶えずつけっぱなしで、休みの日は別室でゲーム三昧。ゲームに熱中すると何時間も部屋から出てこないで話も聞いてくれない。課金でどれくらいかかっているのか怖くて聞けない。「浮気よりましだろ」と言われても
…。
なかでも趣味への過剰な浪費は、家庭生活を営むうえで大きな問題です。趣味にお金を使い果たして家計を逼迫するようになっては家庭にひびが入ります。ゲームやギャンブルなどは依存性があるので、借金をしてまでのめりこんでしまう危険性もあります。そうなってしまってはもう趣味ではなく、「依存」です。このまま放置していては大問題になってしまいます。
パートナーが下記のようになっているとすると、それは依存症の域に陥っているかもしれません。
- ゲーム(またはギャンブル)に使う金額が次第に増えている
- ゲーム(またはギャンブル)ができないとイライラして落ち着かない
- ゲーム(またはギャンブル)のことを隠そうと家族や友達にウソをつく
- ゲーム(またはギャンブル)の最中は普段よりもイキイキしている
依存症は立派な病気です。夫婦間では解決できない場合も多いので、早めに依存かどうかをチェックしたいところですね。
当サイトが実施した既婚女性へのアンケートでは、下記のような結果が出ました。
※2017年8月実施 既婚女性へのアンケート N数100名
夫の趣味について不満はありますか? | ||
---|---|---|
1位 | ない | 51% |
2位 | 多少ある | 36% |
3位 | ある | 13% |
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趣味を奪ってしまう事の問題点
「夫の趣味を止めさせたい」「夫の趣味のものを捨てたい」といった悩み相談をインターネット上でもよく見かけます。パートナーの趣味が日々のストレスになっていることもあるかもしれません。
とはいえ本人の意向も考えず、とにかく趣味を止めさせる、趣味のものを断りなく捨てるという行為はオススメできません。
夫の趣味に苛立ち、妻が趣味のフィギュアや鉄道模型を断捨離してしまったところ、夫は日常生活のすべてにやる気をなくしてしまい、夫の心も離れてしまった…という例もあるとか。趣味があってこそ仕事も家庭生活もがんばれるのに、それを一方的に奪われてしまったら、人生においてやる気を失ってしまうのも当然かもしれません。
女性は人とのコミュニケーションを大切にする生き物なので、趣味もできれば夫婦一緒に楽しみたい、夫にも同じ趣味を共有したいと考える人が多いのではないでしょうか。「私のやってる○○って、とっても楽しいんだよ!」「○○を一緒にやってみない?」と、楽しさを分かち合いたい、一緒に参加してもらいたいと思う気持ちが強いように思います。女性が好む男性の趣味も旅行やドライブ、料理など、一緒にできるものが多いです。
一方男性はひとりで何かに没頭したり、熱中する趣味を好みます。「コレクションを眺めながらお酒を飲むのが至福のひととき」なんていう男性もいます。家庭や仕事を忘れてひとりボーっとできる時間が男性にはとても必要な気がします。
パートナーの趣味にイライラしたり、趣味のものを全部捨ててしまいたいといった心理をよくよく考えてみると、「ひとりだけ楽しそうでずるい」「もっと私を見てほしい」といった気持ちも潜んでいるかもしれません。
パートナーの趣味を束縛したり、奪おうとすればするほど、趣味をコソコソ隠すようになり、ますますひとりで没頭するようになるでしょう。「ひとりで趣味に没頭する時間も大切なんだ」と理解し、寛容になる心を持ちたいものです。
趣味がきっかけで離婚にまで発展するケースも。
たかが趣味、されど趣味ですが、度が過ぎると夫婦の危機、挙句の果てには離婚に発展する可能性があります。まずは前に述べたギャンブルやゲームに没頭している場合。これはもう「依存症」という病気になっている可能性があるので、夫婦生活を続けていくのに困難な状態かもしれません。
他には一般的に「場所をとるもの」「お金がかかるもの」「休日が潰れるもの」の趣味は夫婦間では問題になるようです。部屋を占領して家族の生活にも影響がでてしまうようなコレクションや、お小遣いの範囲を超えてしまうようなお金がかかる趣味、子育てや夫婦団らんの時間を潰してしまうほど夢中になってしまう趣味などは、夫婦として共同生活をしていく上でNGでしょう。
家族とのコミュニケーションもきちんととり、お小遣いの範囲で楽しんでいる夫の趣味に対して、「ゴミみたいなものを集めて」とか「良さがわからない」といったことで排除しようとするのはいけません。妻にとってはゴミに見えても、夫にはそれが宝物。反対に自分の趣味を「くだらない」とか「そんなのやめよろ」と言われたらいい気持ちはしませんよね? お互いの好みを理解はできなくても認める努力をしてみましょう。
趣味を楽しむ時間を満喫したら、家族にそのお返しをすることも大事。
パートナーにも趣味を楽しむ時間を作ってあげる、積極的に家事や育児を手伝う、家族のためにお金を使う…など、お互い思いやりの心をもちたいものですよね。
それからもうひとつ。お互いの趣味が違うと夫婦仲が良くないと思われがちですが、趣味が合わないことが直接離婚の原因にはならないそうです。
「夫婦共通の趣味がないなんて仲のいい夫婦といえるのかしら」なんて不安に思う方がいるかと思いますが心配ご無用! 夫婦には「共通の趣味」より「共通の目標」をもつほうが大切なのです。「こんな家に住みたい」とか「子どもをこんな風に育てていきたい」といった共通の目標に向かって共通の体験をし、問題を解決していくことによって、より夫婦の絆が生まれるのだと思います。
お互いの趣味を認め合い、迷惑をかけない程度に楽しむ。これが趣味と夫婦生活を長く続けるコツかもしれませんね!