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妻・旦那のヒステリックの直し方。ヒステリックの原因や家庭への影響、改善方法を知ろう!

「どうしたんだろう?」と周りの人が驚くほど急に怒り出す人がいます。
このような症状のことは俗にヒステリックと呼ばれています。

もしかするとこうした人に対して「すぐに怒り出す短気な人」とか「周りのことを気にしない常識外れの人」という印象を抱くことがあるかもしれません。しかしヒステリックには心的な病が原因で引き起こされるものもあります。そのためいきなり感情を爆発させるからといって、その人が怠惰やわがままであると結論することはできません。

多くの場合、ヒステリックの引き金となるのは大きなストレスや自分は誰からも愛されていないという不安な気持ちです。このようなことを感じると感情を制御できなくなり、大声を発したりものを投げつけたり、場合によっては身近なところにいる人に暴力を振るうことさえあるのです。

しかしこうした病は治療が可能です。そのためにはヒステリックについてのしっかりとした理解を得て、ふさわしい仕方で治療に励むべきです。

ではまずヒステリックがどのような原因で引き起こされるのかについて見ていくことにしましょう。その後、ヒステリックを起こしやすい人が行える対処法について見ていきたいと思います。また、当記事は精神科医などが医学的な視点から書いたものではありません。ご承知の上お役立てくださいね。

ヒステリックの原因を知って直し方を探ろう

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先にも述べたように、ヒステリックはストレスや愛情不足と感じることが引き金となり、発症します。

そしてこうした原因で感情が爆発する人の多くは、幼いときに辛い経験をしていることが分かっています。たとえば親が離婚してしまったり、親から虐待を受けていたといったことです。両親が離婚して片親家庭で育った人は、父親、もしくは母親からの十分な愛情を経験したことがありません。

また親から虐待を受けていた人は親に対して恐れの気持ちを抱いてしまうために、愛情不足に陥ります。また親の期待が自分ではなく兄弟にのみ向けられ、ないがしろにされていた人や、おとなしい性格ゆえに学校で友達ができず、いつも一人ぼっちだったという人もヒステリックになることがあります。

この他にも親の間違った育て方が原因で子どもがヒステリックな大人に育ってしまうこともあります。

たとえば泣きわめく子どものいうことを何でも聞いてしまう親がいます。こうしたことを続けていると子どもは泣きわめけばどうにかなると思い込んでしまうのです。こうした感情が脳にインプットされてしまうと大人になってもその習慣から抜け出すことができなくなり、自分の思い通りに物事が行われないとヒステリックを引き起こすようになります。

ヒステリックが家族に及ぼす影響

先にも少し触れましたが、ヒステリックを引き起こすと多くの人は周りの人に辛らつな言葉を浴びせたり、大声を出します。

またそれがエスカレートすると暴力を振るうことさえあるのです。小さな子どもが親のヒステリックの被害にあう場合、自信喪失や過度の不安に悩まされることになります。ヒステリックは感情が爆発した状態ですので、いわばストレスを発散するための手段です。

しかしこのときに理性が失われるために、ヒステリックを引き起こした親は子どもが傷つくような発言をしてしまうことが多々あります。たとえば「あなたの成績が悪いからこんなに嫌な思いをしているんだ」とか、「どうして友達と同じようにできないの」という発言には要注意です。これらに発言は子どもに自分のせいで親が苦しんでいるという気持ちを生じさせてしまいますし、他人と自分をすぐに比較する習慣を植え付けることになります。これらは自信喪失を招くものであり、将来何事にも不安を抱えて生活する大人に成長してしまいます。

またヒステリック時に親が暴力を振るうなら、子どもは常に不安に駆られることになります。ヒステリックは突然生じるために、子どもはいつ親に暴力を振るわれるのかと常に恐れを抱くことになります。

また親の顔色を常にうかがうようになり、親の愛情を受けることよりも親の機嫌を取ることに注意を集中するようになります。このような状況は子どもに大きなストレスを生じさせます。また場合によっては子どももヒステリックな大人へと成長してしまうことがあり、負の連鎖から抜けられなくなることもあるのです。

当然のことながら、ヒステリックは配偶者にも大きな影響を与えます。配偶者の機嫌を取ることに注意を注いだり、暴れだした配偶者をどのようにして扱うかで頭を悩ませている人もいます。また最悪の場合、離婚に至るケースもあります。

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ヒステリックの直し方・対処法

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ヒステリックは常に引き起こされるものではありません。冒頭でも述べたように、ストレスや他の人の自分への関心の欠如といったものによって引き起こされるのが主です。そのため配偶者がヒステリックを引き起こす傾向について知ることが先決です。

たとえば生活上のストレスが溜まり、それが限界に達したときに感情が爆発する傾向にあるのなら、配偶者が少しカリカリしてきたときにストレスを軽減させてあげることができます。妻に対しては「何か手伝えることはない?」と聞いてあげたり、ゴミ捨てや皿洗いなどをそっと行うことなども効果があります。

また愚痴を述べている最中にそれがエスカレートし、ヒステリックを引き起こす人もいます。そのような場合はアドバイスすることは避け、誉め言葉や感謝の言葉を述べるようにします。

たとえば夫が自分はこんなに頑張っているのに、会社ではその働きが評価されないといった愚痴を述べている場合、妻は「私はあなたの頑張りをよく知っています」と述べたり、「家族を支えるために一生懸命に働いてくれてありがとう」といった言葉を述べることができます。

また心を落ち着かせる手段はたくさんあります。たとえば適度な運動は心地よさを与えてくれます。またウォーキングなどはストレスを軽減させ、爽やかさをもたらす運動であるために、毎日少しの時間をウォーキングに費やすのは効果的です。また誰でも寝不足に至るとイライラしやすくなります。そのため十分な睡眠を取ることも欠かせません。

しかしどんなに頑張ってもヒステリックが改善されないこともあります。そのような場合、この病は遺伝であることが予想されます。遺伝が関係しているヒステリックは専門家の治療を受けることで改善されます。そのため自分ではどうにもならない場合、病院で診察を受けることができます。

ヒステリックの改善は環境次第

上記では配偶者がヒステリックを引き起こしそうになったときにどう対処するべきかを主に考えました。加えてヒステリックは環境次第でかなり改善することができます。「自分は誰かに愛されている」「自分のことを常に考えてくれる頼れる人がいる」という思いは安心感を与えてくれます。

そしてこのような思いを植え付けることができれば、ヒステリックは改善されます。そのため家族は愛情を示し、それを理解してもらえるように努めるべきです。もちろんこのようにしてヒステリックを改善するには時間がかかります。しかし諦めずに行うことが大きなポイントなりますので、この点を理解しておくべきです。

またヒステリックを起こした配偶者は、正気に戻ったときに自分を責めることもあります。このようなときに慰めの言葉をかけたり、そっと肩を撫でてあげることができます。このようにしてヒステリックを起こした相手を嫌いになったりはしないということを知らせるようにし、優しく接するようにするのです。こうしたことを心掛けていれば、ヒステリックは徐々に改善されていくはずです。

しかし先にも触れたように、遺伝が原因である場合は専門家の助けが必要となるために、配偶者の了承を得てとりあえず専門家の診断を受けてみることもできます。実のところ、この方法がヒステリックの原因を見極める一番の近道となることもあるのです。

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