喧嘩・トラブル・アクシデント 夫婦生活

夫婦関係を良くも悪くもする言葉づかい

2018/09/27

言葉づかいが与える影響というものは想像以上に大きいことが分かっています。

たとえばとあるバスケットボールチームの監督がコートを走り回る選手に対して「スピードが遅い」といって選手を激励するよりも、「もっと速く」といって激励するほうが効果があることが実証されました。

監督が発したどちらの言葉も選手がコートをもっとスピーディーに走るよう鼓舞するものですが、「スピードが遅い」という言葉は選手に「自分のできていないことを指摘されている」という思いを抱かせるのに対し、「もっと速く」という言葉は「自分は頑張ればもっと速く走れる」という積極的な思考を与えます。そのため後者の言葉のほうが効果的なのです。

このように言葉のチョイスは人の思考や感情に大きな影響を及ぼします。これは誰に対しても当てはまることですので、身近な家族に発する言葉にも注意が必要です。気心の知れた家族に対しては、ついつい何も考えずに言葉を発してしまうということがあるかもしれません。

しかし毎日接する家族であるからこそ、言葉づかいには注意が必要なのです。では言葉が夫婦や子供に与える影響について見ていくことにしましょう。まずは避けるべき言葉づかいについて、そして次に自分の気持ちをどのようにして伝えるべきかについてご紹介したいと思います。


夫婦関係において避けるべき言葉づかい

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以下の言葉づかいは夫婦関係や親子関係を悪化させかねない、危険なものです。

乱暴な言葉づかい

乱暴な言葉づかいは避けなければなりません。このような言葉づかいは配偶者や子供に恐怖心を与えることになりかねません。たとえ暴力を振るわなくても、いつか怖い思いをするに違いないという妄想を抱かせます。

また親に大声で怒鳴られたり、乱暴な言葉で罵られるのを恐れ、言葉数が少なくなる子供もいます。このような子供は自分の気持ちを表現することができない大人に成長してしまうこともあります。

また乱暴な言葉づかいに対して配偶者が反発心を抱くようであれば、売り言葉に買い言葉といった感じで容易に夫婦喧嘩に発展します。乱暴な言葉に対して乱暴な言葉で喧嘩が始まれば、それはすさまじいものとなりかねません。このような夫婦喧嘩は子供に夫婦仲が悪いことをはっきりと示すものとなり、不安を駆り立てることとなります。

ねちねちとした指摘

配偶者のできていないことを嫌味ったらしく述べることも避けるべきです。

このような仕方で配偶者の欠点を指摘するなら、それを改善しようという気持ちよりも相手に対して反発したいという気持ちが沸き起こるのが一般的です。このような気持ちがエスカレートすると相手の欠点を探すようになり、仕返しとばかりにその欠点をねちねちと述べるようになります。

そしてさらに状況がエスカレートすると相手の欠点を探すことがエンドレスとなり、夫婦仲は悪化の一途をただります。このような言葉づかいは比較的おとなしい性格の人に多く見られます。

無視

言葉づかいとは少し異なるかもしれませんが、配偶者に対して無言で意思表示をすることがあります。これは「あなたのいうことなど聞く気がない」という気持ちを示してることになり、自分の気に食わないことを配偶者が行ったゆえに、謝るまで口を利かないという姿勢を示していることになります。
あからさまな無視は夫婦の間で何かの問題が生じたことを子供に知らせることになってしまうために、子供を不安な気持ちにさせてしまいます。

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家族が仲良くいられるための言葉づかい

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ちょっとした工夫により、家族の絆はより深まっていきます。ではどのような言葉づかいがそのような結果を生じさせるのかを見ていきましょう。

優しく述べる

先にも考慮したように大きな声で乱暴な言葉を発するなら、配偶者や子供に恐怖や不安を与えることになります。しかし優しく、穏やかな口調で言葉を発することで、家族は心的ストレスを感じることなく耳を傾けることができます。

お願いするように述べる

「それを持ってこい」とか「電気のスイッチを消せ」といったような命令口調で何かを頼まれるなら、あまりいい気持ちはしません。しかし「それを持ってきてもらえるかな?」とか「電気のスイッチを消してもらえる?」といったように何かをお願いするような口調で述べるなら、配偶者や子供はそのリクエストに快く応えてくれるでしょう。

ユーモアを交える

もちろん欠点のない配偶者などいません。そのため夫婦はお互いのできていない点を指摘し合うことがあります。

しかし上記でも考慮したように、そのような欠点を嫌味ったらしく述べるのであれば、それは問題解決どころか夫婦仲を悪くさせてしまいます。そのようなことがないよう、配偶者のできていないことをユーモアを交えて伝えることができます。この場合いい方を間違えると嫌味ったらしく聞こえてしまうこともあるために、笑顔を作って自分は怒っていないことを示す必要があります。

自分の欠点も述べる

配偶者の欠点を指摘し、それを直してほしいときにできることの別の手段は、自分の欠点をまず述べるということです。

たとえばいつも部屋の電気を消し忘れてしまう夫に対し、妻は「この間、自分もお風呂の電気を消し忘れてしまったから人のこといえないんだけど、あなたよく部屋の電気消し忘れているわよ。気を付けてね」ということができます。このような言葉づかいをすることで、夫は嫌味を感じることなく妻の忠告に耳を傾けることができます。

感謝の言葉を述べる

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まず感謝の言葉を述べてから、相手に直してほしい点を述べるのも効果的です。たとえばお湯を沸かしているのを忘れて、ヤカンを火にかけっぱなしにしている妻に一言述べる場合、「いつも家族のために忙しく働いてくれてありがとう。きっと忙しすぎて、思わずヤカンのこと忘れちゃったんだと思うけど、危険だからこれからは気をつけようね」といった感じで感謝と、注意の言葉を述べることができます。

この場合も穏やかな口調で話しかける必要がありますが、大切なのは怒っているからではなく、相手のためを思っていっていることをきちんと理解してもらうことです。このような気持ちを表現できるようになれば、言葉によって夫婦の絆は深まっていきます。

考えさせる

子供に対する言葉づかいも、夫婦関係や家族関係に大きな影響を及ぼします。これまでも少し触れてきましたが、幼い子供は恐れや不安を感じやすい傾向になります。そのため何か間違ったことをしたときに大声で怒鳴りつけると、親に対して恐怖心を抱くようになります。もちろん親を敬うように教えることは大切ですが、恐れの気持ちから親に従う子供に育て上げることはお勧めできません。

そのため子供が何か間違ったことや悪いことを行たとき、それをただ叱りつけるのではなく、「なぜこんなことをしたの?」とか「自分も同じことをされたらどう思う?」などと質問し、考えさせることができます。そのようにすることで自分が何を行ったのか、そしてそれが人にどのような影響を与えるのかを知ることができるからです。このように幼い頃から考える習慣を身に着け、人が嫌がることを行わないようにする訓練を施すことで、立派な大人へと成長することができます。このような状況は親や家族に喜びをもたらします。

意思疎通を行う一番簡単な方法は、言葉によるものです。しかし言葉づかいは配偶者や子供に不快な思いをさせることもあれば、やる気を起こさせるポジティブな感情を与えることもあるのです。

また言葉を上手に選び、相手の気持ちを考えて話す家族は絆を強めることができ、幸福な家族生活を送ることができます。「家族なんだから、思ったことを何でも口にすればいい」という考え方も間違ってはいません。しかし毎日接する家族だからこそ、選び抜かれた言葉によってお互いを築き上げたいものです。

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