夫婦のスケジュール管理術
「今日の子供のお迎えは、あなたの番じゃなかった?」
「今晩は飲み会があるから帰りが遅くなるっていってあったよね?」
などという会話を夫婦間で行ったことのある人は少なくないはずです。
もちろんこのまま何事もなく終わればよいのですが、こうしたちょっとしたすれ違いが大きな夫婦喧嘩に発展してしまうことがあります。多くの場合、夫婦双方は非常に忙しい生活を送っています。そのため約束を意図的に果たさないというのではなく、うっかり忘れてしまったり、ちょっとした勘違いによって果たせなかったという状況が生じたにすぎません。
こうしたことを少なくするためには、夫婦がお互いのスケジュールをしっかりと把握しておくことが必要です。では大切な予定を忘れることなく、それをしっかりと果たすためにはどのようなことを行えるのか、その点についてまずは見ていくことにしましょう。
夫婦の予定をカレンダーに記入
もしかすると「古臭い」と思われるかもしれませんが、意外と効果的なのがカレンダーに予定を記すことです。
たとえば幼稚園などに通っている子供のお迎えを夫婦で分担して行っている場合、それぞれがいつ子供を迎えに行くのかをカレンダーに記すことができます。壁に掛けられたカレンダーは何気なく目にするものです。そのためパッと見ただけでもその日の予定が頭にインプットされます。
また夫が接待や飲み会で帰りが遅くなると、妻の機嫌が悪くなという家庭も多く存在します。それもそのはずです。夜遅くまで夫不在で子供たちと家にいると、妻は不安を感じるものです。そのため夫にはなるべく早く帰宅してほしいと思うのです。それでも事前に夫の帰りが遅くなることを知らされているならば、妻の不安も和らぐはずです。
また中には寂しさを紛らわしたり、安全を考慮して夫の帰りが遅い日には友人や両親を自宅に招くという主婦もいます。このように妻が誰かを自宅に招待する場合、相手の予定をまずは確認しなければなりません。そのため妻は夫の帰りが遅くなる日についても、前もって知っておくべきです。このような予定もカレンダーに記しておけば、容易に思い出すことができます。
スケジュール管理共有アプリを使う
夫婦のスケジュールを共有できるスマートフォン用のアプリが存在します。このようなものをスマートフォンやタブレットにダウンロードしておけば、勘違いなどから生じるトラブルを防ぐことができます。スケジュール共有アプリの多くは夫と妻の双方によって書き込まれたスケジュールが同期され、結果的に同じスケジュール表を見ることができるシステムとなっています。
もちろん夫婦のどちらかが書き込んだ予定に賛同できなこともあるでしょう。このような状況を考慮し、書き込み欄を設けているスケジュールアプリも存在します。書き込みを利用すれば、どこにいても夫婦はお互いの状況を確認しながらスケジュールを組むことができます。
また、消耗品は気づいた人が購入するというルールを行使している夫婦もいます。
しかしこのようなルールですと、夫婦双方が同じものを同時に購入してしまうこともあります。もちろん大量買いしても問題ないものもありますが、中には日持ちしないものもあります。そのため買い物を無駄なく行うためには、何を誰が購入するのかをはっきりとさせる必要があります。実のところ、このような状況を考慮したアプリが存在します。購入するべきものをリスト化し、購入したものにチェックを入れることができるのです。
このようなアプリは購入するべきものをチェックするだけでなく、行うべきことを入力して、それが終了したらチェックを入れるという仕方でも使用することができます。
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相談してスケジュールを立てる
全てのスケジュールを夫婦双方が把握することで束縛されていると感じてしまい、堅苦しい思いをしてしまう人もいます。このような場合、特別な予定のみを夫婦で把握しておくだけで十分かもしれません。
そのため月の初めに夫婦で一か月のスケジュールを立て、それに従って行動するのです。上記でも触れたように、子供の送迎や夫や妻の帰りが遅くなる日については、きちんと知らせておくことが必要です。
しかしその他の細かなスケジュールに関しては、あえて述べる必要はないかもしれません。
また夫婦で立てたスケジュールですから、お互いが納得した取り決めとなるわけですので、このようなスケジュールには特別なことが生じない限り従うようにするべきです。
スケジュールに変更が必要なとき
先にも述べたように、夫と妻がお互い納得して取り決めたスケジュールには、できる限る従わなければなりません。しかしどうしても変更が必要となる状況も生じえます。
そのような場合、夫婦双方はお互いを理解し、変更に同意しなければならないでしょう。それでも状況によっては、スケジュールの変更が不都合を生じさせることもあります。
たとえば夫が上司の誘いを断り切れず、連日飲みに行ったり、何の前触れもなく、急に会社の後輩や同僚を自宅に連れてくるようなケースです。前者の場合、妻や子供に寂しい思いをさせてしまいますし、後者の場合は妻がお客さんをもてなすための準備を行わなければならないために、忙しい思いをしなければならなくなります。
もちろん夫の立場上、このようなことが生じる時期があるのも確かです。
しかし家族を持つ人であるならば、こうした状況が妻や子供に及ぼす影響についてよく理解しているはずです。そのため上司や同僚からの誘いのために帰りが遅くなるなど、家族を不安にさせるような状況が続く場合は正直に「家族が待っているので、今日は失礼します」ということができます。
またあらかじめ夫婦内で会社の上司や同僚と仕事後に飲みに行ける回数を設定しておき、その範囲内でならお付き合いを許すという決まりを設けている夫婦もいます。先にも少し触れましたが、上司からの誘いを断ることが失礼に値するような状況も生じえます。このような状況では早めに帰宅するというスケジュールを変更し、上司に付き合う必要が生じるわけです。それでもあらかじめこうした状況を想定し、一か月の間で退社後に上司や同僚にお付き合いできる回数を決めておけば、帰宅が遅くなる夫に妻が怒りを感じることは少なくなります。
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スケジュールを守るためにできるその他のこと
夫が仕事に打ち込み、家族を金銭面で支えることは非常に重要です。
しかし家族とは単に夫がお金を稼ぎ、妻が家庭を守るという役割を分担してさえいればそれでよいというものではありません。家族はなるべく多くの時間を一緒に過ごすことが望ましく、その絆を深めていく必要があるのです。そのため会社で働く夫は、自分には大切な家族がいることをアピールすることができます。
たとえば、自分の机の上に家族で撮った写真を飾ることができます。それだけでも「この人は家族を大切にしている」という印象を上司や同僚に与えることができます。このような印象を与えることができれば、飲みに誘って帰りが遅くなれば家族が心配することを上司や同僚に理解してもらうことができます。
そして飲み会などの誘いを断っても、「家族が待っているからしょうがない」と感じてくれるのです。
またスケジュール管理アプリなどを使用している場合、お昼休みや休憩時間に必ずスケジュールを確認する癖をつけておくことができます。このようにすることでスケジュールに変更が生じた場合でも、容易に対応することができるのです。このようなちょっとした工夫が、夫婦間でのスケジュールを守ることにつながるのです。